薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
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テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(Tenofovir disoproxil fumarate)
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剤形: |
青色の錠剤、長径約19.2mm、短径約8.7mm、厚さ約7.1mm |
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この薬の作用と効果について
HIV-1逆転写酵素の活性を阻害し、感染力のあるウイルスの増殖を抑えます。 通常、他の抗HIV剤と併用し、HIV感染症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。B型慢性肝炎、腎障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠を1日1回、必ず他の抗HIV薬と併用して服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- この薬は飲み忘れると効き目がなくなる恐れがあるために飲み忘れないことが大切です。万一飲み忘れた場合は、気がついたときにすぐ1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間に近いときは、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。その後は指示された時間から薬の量を増やさずに1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- この薬はHIV感染症の根治療法薬ではありません。薬を飲んでいても、病気が進行する可能性がありますので、身体状況の変化については全て医師に報告してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、下痢、疲労などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- むくみ、尿量減少、口渇[腎不全、重度の腎機能障害]
- 吐き気、激しい腹痛、背部痛[膵炎]
- 脱力感、疲労感、筋肉痛、息苦しさ[乳酸アシドーシス]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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