薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
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チモロールマレイン酸塩(Timolol maleate)
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剤形: |
無色澄明の点眼剤、2.5mL、(容器)無色5mL、(キャップ)黄 |
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この薬の作用と効果について
目の中の液(房水)の産生を抑制し、房水流出経路からの流出を促進することにより、眼圧を下げます。 通常、緑内障、高眼圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。気管支喘息またはその既往歴、気管支痙攣、慢性閉塞性肺疾患、心不全、洞性徐脈、房室ブロック、心原性ショック、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、糖尿病、眼内炎(虹彩炎、ぶどう膜炎)、ヘルペスウイルスが潜在している可能性がある。無水晶体眼または眼内レンズ挿入眼である。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、1回1滴を1日1回点眼します。必ず指示された使用方法に従ってください。
- 手をよく洗い、点眼するときの容器の先が直接目に触れないように注意して点眼してください。
- 点眼後、目を閉じ1〜5分間目がしらを指先でおさえてください。
- あふれた点眼液は清潔な濡らしたガーゼやティッシュで拭き取ってください。
- 他の点眼薬も使用する場合には、5分間以上の間をあけてから点眼してください。
- コンタクトレンズをつけている場合には、レンズをはずしてから点眼し、15分以上経過してからレンズをつけてください。(コンタクトレンズが変色することがあります。)
- 使い忘れた場合は、その日のうちであれば1回1滴を点眼してください。なお、翌日に点眼し忘れたことを気づいた場合も、1日に2回点眼したり、1回に2滴点眼したりしないでください。
- 誤って多く使用した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で使用するのを止めないでください。
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生活上の注意
- 点眼により、虹彩色素沈着があらわれ、徐々に増加し、中止により停止しますが、点眼した眼と他の眼で色調に差が生じる可能性がありますので、気がついた場合は医師に相談してください。
- 点眼後、一時的に目がかすむことがありますので、症状が回復するまで自動車や機械の運転操作は避けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、眼刺激、点状表層角膜炎、結膜充血、角膜炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 瞳の色に変化が見られる[虹彩色素沈着]
- 眼の異物感、眼痛、結膜充血[眼類天疱瘡]
- 息切れ、息苦しい、喘鳴(ヒューヒュー音)[気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全]
- 呼吸困難、意識消失、立ちくらみ[心ブロック、心不全、心停止、脳虚血、脳血管障害]
- 全身倦怠感、発熱、紅斑ができ日光で悪化する[全身性エリテマトーデス]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところに保管してください。
- 開封前は、冷蔵庫(2〜8℃)で保存してください。
- 開封後は、専用の袋に入れ、光を避けて室温(1〜30℃)で保存することもできます(冷蔵庫での保存も可能です)。
- 携帯時は、車の中など高温になる場所は避け、かばんの中など暗い所で保存してください。
- 開封後4週間経過した場合は残液を使用しないでください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
- 他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり、品質が変わります)。
- 容器に他のものを入れて使用しないでください。
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