薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ヒドロモルフォン塩酸塩(Hydromorphone hydrochloride)
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剤形: |
うすい黄色の五角形の錠剤、大きさ6.0mm、厚さ約3.2mm |
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この薬の作用と効果について
中枢神経系のオピオイド受容体に作用し、痛みを抑えます。 通常、中等度から高度の痛みをともなう各種癌における鎮痛に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。呼吸抑制、気管支喘息、心不全、けいれんの経験、麻痺性イレウス、急性アルコール中毒、出血性大腸炎、細菌性下痢がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人はヒドロモルフォンとして1日4〜24mgを4〜6回に分けて服用しますが、症状に応じて適宜増減されます。4時間ごとに服用する場合、就寝前の服用は2回分を合わせて服用することもあります。他の鎮痛薬による治療を受けていた場合は、その服用量と鎮痛効果の持続を考慮し、副作用に注意して服用量が決められます。また、適切な鎮痛効果があり、副作用が最小となるよう服用量が調節されます。本剤は1錠中にヒドロモルフォンとして1mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 治療中に痛みが突然強くなった場合に、臨時に服用することもあります。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眠気、めまいがあらわれることがありますので、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作は避けてください。
- アルコールは薬の作用を強めることがありますので、注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、眠気、吐き気、嘔吐、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 薬を飲む必要がないときにも薬を飲みたくなる[依存性]
- 息苦しい、息切れ[呼吸抑制]
- 意識が乱れ正常な思考ができなくなる、時間・場所などが判らない[意識障害]
- 便秘、お腹がはる、激しい腹痛[イレウス(麻痺性イレウスを含む)、中毒性巨大結腸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- この薬をほかの人にあげたりしないでください。
- 薬が残ったり、いらなくなった場合、病院または薬局に返却してください。返却については、薬を受け取った薬局や医療機関に相談してください。
- この薬を海外に持ち出す場合もしくは海外から持ち込む場合には事前に地方厚生(支)局への申請が必要です。詳細は医師または薬剤師にご相談ください。
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