薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
マニジピン塩酸塩(Manidipine hydrochloride)
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剤形: |
淡黄色の割線入り錠剤、直径7.5mm、厚さ3.0mm |
シート記載: |
マニジピン塩酸塩10mg「トーワ」、Manidipine Hydrochloride 10、10mg、Tw004、高血圧の薬 |
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この薬の作用と効果について
血管平滑筋のカルシウムチャネルに作用して、血管を弛緩、拡張させることにより、血圧を下げます。 通常、高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1〜2錠(主成分として10〜20mg)を1日1回朝食後に服用します。ただし、1日1/2錠(5mg)から服用を始め、必要に応じ増量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついたときに1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばして、次回から指示どおりに飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 降圧作用に基づくめまいなどがあらわれることがありますので、高い所での作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
- グレープフルーツジュースに含まれる成分が薬の作用を強めることがありますので、一緒には服用しないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、光線過敏症、歯肉肥厚、顔のほてり、顔面潮紅、動悸、頭痛、乳び腹水、女性化乳房などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力が低下する[過度の血圧低下による一過性の意識消失]
- 片側の手足・顔の麻痺、しびれ、言語・視力障害[脳梗塞]
- 咽頭痛、紫斑、出血傾向[無顆粒球症、血小板減少]
- 胸部違和感、動悸、胸痛[心室性期外収縮、上室性期外収縮]
- 全身皮膚の発赤、皮膚のはがれ、発熱[紅皮症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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