薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
黄色の錠剤、直径7.1mm、厚さ3.4mm |
シート記載: |
(表)ウプトラビ錠0.2mg 261 0.2 (裏)Uptravi Tab.0.2mg ウプトラビ錠 0.2mg 0.2 |
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この薬の作用と効果について
肺動脈の血圧を下げ、同時に肺動脈へ流れる血液の量を増やすことにより、息切れや疲労感を改善します。通常、肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある。肺静脈閉塞性疾患を有する肺高血圧症がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(主成分として0.2mg)を1日2回食後服用から開始します。忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で1回量として1錠(0.2mg)ずつ最大耐用量まで増量して維持用量が決められます。なお、最高用量は1回8錠(1.6mg)とし、いずれの用量においても、1日2回食後に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時すぐに1回分飲んでください。ただし、次の服用時間が間近の場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 意識障害(意識がなくなる、意識がうすれる)などがあらわれることがありますので、自動車の運転など、危険を伴う機械を操作する際には注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、頭痛、下痢、吐き気、顎痛、筋肉痛、嘔吐、四肢痛、潮紅、低血圧、関節痛、倦怠感、ほてり、背部痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- からだがだるい、ふらつき、立ちくらみ[低血圧]
- 鼻出血、視力低下[出血]
- むくみ、汗をかきやすい、体重が減る[甲状腺機能異常]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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