薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
プラスグレル塩酸塩(Prasugrel hydrochloride)
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剤形: |
微黄白色の錠剤、直径約6.7mm、厚さ約3.2mm |
シート記載: |
エフィエント 2.5mg、Efient 2.5mg、抗血小板剤 |
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この薬の作用と効果について
血小板の活性化による血小板凝集を抑えて、血液を固まりにくくし、血栓症の再発を防ぎます。 通常、経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される、急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。出血している。脳梗塞または一過性脳虚血発作になったことがある。高血圧である。体重が少ない(50kg以下である)。肝臓または腎臓に病気がある。抜歯や手術を予定している。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は服用開始日に1回2.5mg錠8錠(プラスグレルとして20mg)を1日1回服用します。その後、維持用量として1回3.75mg錠1錠(3.75mg)を1日1回服用します。本剤は2.5mg錠です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 空腹時の服用は避けてください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 服用中は通常より出血しやすくなるので、異常な出血がおきたり、出血が長引く場合には医師に連絡するようにしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、皮下出血、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、皮下血腫などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 頭痛、悪心・嘔吐、意識がうすれる、顔や手足の片側麻痺、腹痛[出血]
- 倦怠感、紫斑、意識障害[血栓性血小板減少性紫斑病]
- 蕁麻疹、まぶた・唇・舌のはれ、息苦しい[過敏症]
- 吐き気、嘔吐、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- のどの痛み、頭痛、全身倦怠感、貧血症状、出血傾向[無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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