薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ロキソプロフェンナトリウム水和物(Loxoprofen sodium hydrate)
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剤形: |
ごくうすい紅色の割線入り錠剤、直径8.0mm、厚さ3.1mm |
シート記載: |
(表)ロキソプロフェンNa錠60mg「日新」、ロキソプロフェン、60mg、NS117、(裏)Loxoprofen Na Tab.60mg“NISSIN”、ロキソプロフェンNa「日新」、60mg、鎮痛・抗炎症・解熱剤 |
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この薬の作用と効果について
炎症を引きおこすプロスタグランジンの生合成を抑え、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、熱を下げます。 通常、関節リウマチ・変形性関節症ほか手術後や外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎、急性上気道炎の解熱・鎮痛に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液疾患、肝障害、腎障害、心障害、アスピリン喘息またはその既往歴がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、手術後・外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎:通常、成人は1回1錠(ロキソプロフェンナトリウムとして60mg)を1日3回服用します。頓用の場合は、1回1〜2錠(60〜120mg)を服用します。
急性上気道炎の解熱・鎮痛:通常、成人は1回1錠(ロキソプロフェンナトリウムとして60mg)を頓用します。原則として1日2回までとし、1日最大3錠(180mg)を限度とします。 いずれの場合も、年齢・症状により適宜増減されます。また、空腹時の服用はなるべく避けてください。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、胃部不快感、みぞおちの痛み、腹痛、吐き気・嘔吐、食欲不振、浮腫・むくみ、発疹、蕁麻疹、眠気、発熱、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 顔が蒼白になる、呼吸がしにくい、冷や汗が出る[ショック、アナフィラキシー]
- 鼻血が出る、歯ぐきから出血する、手足にあざなどができやすい[無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少]
- 皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、発熱、全身倦怠感[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
- 尿の量が減る、むくみ、食欲がない[急性腎障害、ネフローゼ症候群、間質性腎炎]
- 呼吸がしにくい、全身がむくむ[うっ血性心不全]
- 発熱、咳がでる、息苦しい[間質性肺炎]
- 血を吐く、便に血が混じる[消化管出血]
- みぞおちの痛み、腹痛[消化管穿孔]
- 吐き気がする、腹痛、腹部膨満感[小腸・大腸の狭窄・閉塞]
- 全身がだるい、吐き気がする、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 息苦しい、喘鳴[喘息発作]
- 発熱、頭痛、吐き気がする[無菌性髄膜炎]
- 筋肉痛、脱力感[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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