薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径6.2mm、厚さ2.8mm |
シート記載: |
エチゾラム0.25mg「フジナガ」、Etizolam0.25mg“FUJINAGA”,PG0.25 |
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この薬の作用と効果について
ベンゾジアゼピン受容体に作用し、不安や緊張をやわらげます。また、筋肉の緊張をとる作用があります。 通常、神経症、うつ病、心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害の改善、けい椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛における筋肉のこわばりなどの改善に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。緑内障、重症筋無力症がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 神経症、うつ病:通常、成人は1回4錠(主成分として1mg)を1日3回服用します。
心身症、けい椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛:通常、成人は1回2錠(主成分として0.5mg)を1日3回服用します。 睡眠障害:通常、成人は1回4〜12錠(主成分として1〜3mg)を1日1回就寝前に服用します。 いずれも、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者では1日6錠(1.5mg)までとされています。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転や危険を伴う機械の操作などは避けてください。
- アルコール(飲酒)は薬の作用を強めることがありますので注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、眠気、ふらつき、けん怠感、脱力感、発疹、じん麻疹、かゆみ、紅斑などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 薬への欲求が抑えられない、けいれん、不眠、不安があらわれる[依存性]
- 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 発熱(37.5℃以上)、筋肉のこわばり、手足のふるえ[悪性症候群]
- 手足の筋肉の痛み、しびれ、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
- 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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