薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径9.0mm、厚さ3.5mm |
シート記載: |
(表)アセトアミノフェン200「JG」、アセトアミノフェン200、200、ch112 (裏)Acetaminophen 200、アセトアミノフェン錠200mg「JG」、200、解熱鎮痛剤 |
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この薬の作用と効果について
体温調節中枢に作用して末梢血管を拡張することにより、熱放散を増大させて熱を下げます。また、視床と大脳皮質の痛覚閾値を上昇させ、痛みを和らげます。 通常、頭痛・腰痛・歯痛や変形性関節症などの鎮痛、急性上気道炎や小児科領域における解熱・鎮痛に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液の異常、肝障害、腎障害、心機能不全、アスピリン喘息またはその既往歴がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 頭痛、腰痛症、歯痛などの鎮痛:通常、成人は1回1.5〜5錠(主成分として300〜1,000mg)を服用します。服用間隔は4〜6時間以上とし、年齢・症状により適宜増減されますが、1日総量として20錠(4,000mg)が限度とされています。できるだけ空腹時の服用を避けてください。
急性上気道炎の解熱・鎮痛:通常、成人は1回1.5〜2.5錠(主成分として300〜500mg)を頓用しますが、年齢・症状により適宜増減され、原則として1日2回まで、1日最大7.5錠(1,500mg)が限度とされています。できるだけ空腹時の服用を避けてください。 小児科領域における解熱・鎮痛:通常、幼児および小児は1回主成分として体重1kgあたり10〜15mgを服用します。服用間隔は4〜6時間以上とし、1日総量として60mg/kgが限度とされています。年齢・症状により適宜増減されますが、成人用量(1回最大500mg、1日最大1,500mg)を超えません。できるだけ空腹時の服用を避けてください。 本剤は1錠中に主成分200mgを含有しています。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は1回飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- アルコールによって、この薬の肝臓への副作用が強まるおそれがありますので、飲酒は控えるようにしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、過敏症(発疹)、チアノーゼ(皮膚や唇、爪が青紫色〜暗紫色になる)、血小板減少(鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血など)、血小板機能低下(出血時間の延長)、吐き気・嘔吐、食欲不振などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、全身潮紅、じん麻疹[ショック、アナフィラキシー]
- 発熱、皮膚の赤い発疹・水疱、眼球結膜の充血[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症]
- 息苦しさ、喘鳴(ヒューヒュー音)[喘息発作の誘発]
- 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や結膜などが黄色くなる[劇症肝炎、肝機能障害、黄疸]
- のどの痛み、発熱[顆粒球減少症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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