薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ドルテグラビルナトリウム(Dolutegravir sodium)
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アバカビル硫酸塩(Abacavir sulfate)
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ラミブジン(Lamivudine)
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剤形: |
紫色の錠剤、長径約22mm、短径約11mm、厚さ約7.6mm |
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この薬の作用と効果について
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のインテグラーゼ(組込み酵素)を阻害するとともに、HIV-1逆転写酵素の活性を阻害して、抗ウイルス作用を示します。 通常、HIV感染症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある、膵炎の既往歴がある、B型またはC型肝炎ウイルスに感染している。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠を食事の有無にかかわらず1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気付いた時に、1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 過敏症を注意するカードは常に携帯してください。
- この薬はHIV感染症の根治療法薬ではありません。薬を飲んでいても、病気が進行する可能性がありますので、身体状況の変化については全て医師に報告してください。
- セイヨウオトギリソウは、この薬の血中濃度を下げる可能性があるので注意してください。
- 鉄剤やカルシウムを含むサプリメントなどは、この薬の吸収をさまたげますので、食事とは別に鉄剤やカルシウムを含むサプリメントなどを摂取する場合、この薬はサプリメントなどの摂取の2時間前または6時間後に飲んでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、不眠症、頭痛、浮動性めまい、疲労、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱、下痢、皮疹[過敏症]
- 発疹、発熱、リンパ節の腫れ[薬剤性過敏症症候群]
- 発熱、眼充血、顔のはれ[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
- 発熱の持続、出血しやすい、血が止まりにくい[重篤な血液障害]
- 激しい上腹部の痛み、腰背部の痛み、発熱[膵炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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