くすりのしおり

内服剤
2019年12月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「ケミファ」
 主成分:
エナラプリルマレイン酸塩(Enalapril maleate)
 剤形:
うすい桃色の錠剤、直径6.5mm、厚さ2.3mm
 シート記載:
エナラプリルマレイン酸塩5mg「ケミファ」、Enalapril 5mg、5、NPI R

この薬の作用と効果について

アンジオテンシン変換酵素の阻害により、昇圧物質アンジオテンシンIIの生成を抑えて血圧を下げ、また、末梢血管抵抗を減少させ、血行動態を改善して心拍出量を増し、心肥大を改善します。
通常、各種高血圧症や慢性心不全(軽度〜中等度)の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。血管浮腫の既往、腎障害、脳血管障害(脳卒中など)、アフェレーシス施行中、血液透析中、食塩制限をしている。
  • 妊娠または、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 高血圧症:通常、成人は主成分として1回5〜10mgを1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減され、腎性・腎血管性高血圧症や悪性高血圧では1回2.5mgから服用を開始されることがあります。通常、生後1ヵ月以上の小児は、主成分として体重あたり0.08mgを1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日10mgを超えません。
    慢性心不全:通常、成人は1回1〜2錠(主成分として5〜10mg)を1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減され、腎障害がある場合や利尿剤を服用中の場合には初回2.5mgから服用を開始されることがあります。
    本剤は1錠中に主成分5mgを含みます。いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時、すぐに1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には飲まないで、次の通常服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 血圧が下がりすぎることによるめまい、ふらつきなどがあらわれることがありますので、自動車の運転、高所での作業、危険を伴う機械の操作などには十分注意してください。
  • 妊婦または妊娠している可能性がある人はこの薬を使うことができません。この薬を使用中に妊娠が判明した場合は、ただちに医師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、めまい、咳などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、顔・舌・のどのはれ[血管浮腫]
  • 顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ[ショック]
  • 胸の痛み、圧迫感、冷汗[心筋梗塞、狭心症]
  • 尿量減少、全身のむくみ、倦怠感[急性腎障害]
  • のどの痛み、発熱、鼻血[汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少]
  • 腹痛、悪心[膵炎]
  • 発熱、から咳、息苦しい[間質性肺炎]
  • 紅斑、水疱、発熱、かゆみ[剥脱性皮膚炎、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群、天疱瘡]
  • 考えがまとまらない、時間・場所などが判らない、幻覚[錯乱]
  • 全身倦怠感、食欲不振、吐き気[肝機能障害、肝不全]
  • 筋力低下、脱力、手足のしびれ[高カリウム血症]
  • 全身倦怠感、頻尿、のどの渇き[抗利尿ホルモン不適合分泌症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。