くすりのしおり

注射剤
2014年6月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
エクザール注射用10mg
 主成分:
ビンブラスチン硫酸塩(Vinblastine sulfate)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞が増えるのを抑え、腫瘍を小さくする作用を示します。
通常、悪性リンパ腫、絨毛性疾患(絨毛がん、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)、再発または難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)、ランゲルハンス細胞組織球症、尿路上皮癌の治療に用いられます。他の抗がん剤と組み合わせて使用されることがあります。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝臓障害、腎臓障害、骨髄抑制、心臓疾患がある。神経・筋疾患の既往歴がある。水痘(水ぼうそう)や感染症にかかっている。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 悪性リンパ腫、絨毛性疾患(絨毛がん、破壊胞状奇胎、胞状奇胎):通常、週1回静脈内に注射します。
    再発または難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍):通常、1日1回2日間静脈内に注射し、19〜26日間休薬することを繰り返します。他の抗がん剤と併用します。
    ランゲルハンス細胞組織球症:通常、導入療法は週1回、維持療法は2〜3週間に1回静脈内に注射します。
    尿路上皮癌:通常、静脈内に注射します。メトトレキサートを1日目に注射した後、2日目に静脈内に注射します。15日目および22日目に静脈内に注射します。これを1コースとして4週ごとに繰り返します。
  • 効果を見ながら使用期間を決めています。具体的な使用期間については、医師にお聞きください。

生活上の注意

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、知覚異常、末梢神経炎、痙攣、イレウス、消化管出血などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 貧血、発熱、出血傾向[骨髄抑制]
  • 知覚の異常(ピリピリ感、ムズムズ感)、四肢のしびれ、筋肉が発作的に収縮する状態、考えがまとまらない、幻覚、意識が完全に消失した状態、応答がほとんどなく再三揺すられるなど刺激を与えられた時だけ反応する意識状態[知覚異常、末梢神経炎、けいれん、錯乱、昏睡、昏蒙]
  • 排便の停止、腹痛、腹部膨満感、食欲不振、吐き気、嘔吐、吐血、下血、黒色便[イレウス、消化管出血]
  • 冷汗、発疹、顔面蒼白・浮腫、呼吸困難、意識消失[ショック、アナフィラキシー様症状]
  • 胸の痛み、圧迫感、狭窄感、冷汗[心筋虚血]
  • 突然認める片側の手足や顔の麻痺、しびれ、頭痛、言語障害、視力障害、意識障害[脳梗塞]
  • 声や音が聞こえない[難聴]
  • 呼吸をしにくい、発作的な息切れ、喘鳴(ヒューヒュー音)[呼吸困難および気管支けいれん]
  • 全身倦怠感、頻尿、のどの渇き[抗利尿ホルモン不適合分泌症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。