薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
タンパク質を主体とした半消化態栄養剤(Polymeric diet)
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シート記載: |
250mL(300kcal/缶)、1.2kcal/mL |
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この薬の作用と効果について
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく配合するとともに、効率よく摂取できるよう、1.2kcal/mLに調整した経腸栄養剤です。 通常、手術後の栄養保持に用いられますが、特に長期にわたって、食事を経口的に摂取することが困難な場合に、経管で栄養補給する際に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に本薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。牛乳タンパクに対しアレルギーがある。イレウス(腸の閉塞)がある、腸の機能が著しく低下しているなど、腸に通過・吸収障害がある。肝臓や腎臓の機能に障害がある。重症糖尿病などの糖代謝異常がある。生まれつき、特定の酵素が働かず、アミノ酸の代謝に障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、標準量として成人は1日1,000〜1,667mL(1,200〜2,000kcal)を経管では1時間に62.5〜104mL(75〜125kcal)の速度で持続的または1日数回に分けて注入します。ただし、初期量は1日333mL(400kcal)を目安とし、低速度〔1時間に約41.7mL(50kcal)以下〕で注入し、以後、症状により徐々に増量され標準量とします。内服では1日1回または数回に分けて服用します。なお、年齢・体重・症状によって適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 開缶前によく振ってから服用ください。
- 1缶を何回かに分けて服用する場合は、コップに移し替えて服用してください。残りはラップなどで密閉し、冷蔵庫で保存してください。製剤的には48時間の冷蔵保存が可能であることが確認されていますが、ご家庭では24時間以内にすべて服用し、飲み残した分は廃棄してください。
- 缶のまま服用した場合やストローで服用した場合は、微生物による汚染を防ぐため、飲み残した分は廃棄してください。
- 飲み忘れた場合は、気づいた時に1回分を飲んでください。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢、便秘、腹部膨満、腹痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 該当する記載事項はありません。 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児・小児の手の届かない所で、直射日光や室温を上回る高温を避けて保存してください。また、凍結保存も避けてください。
- 開缶後は、微生物による汚染が進行しないよう、直射日光を避け、できるだけ早めに使用してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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