薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
マニジピン塩酸塩(Manidipine hydrochloride)
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剤形: |
うすいだいだい黄色の錠剤、直径8.0mm、厚さ3.1mm |
シート記載: |
マニジピン塩酸塩20mg「サワイ」、SW-MD20、Manidipine 20 Hydrochloride「SAWAI」 |
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この薬の作用と効果について
カルシウムチャネルを遮断し、細胞内へのカルシウムの流入を抑えることにより、血管を拡げて血圧を下げます。 通常、高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は主成分として1回10〜20mgを1日1回朝食後に服用します。ただし、1日5mgから服用し始め、必要に応じ徐々に増量されます。本剤は1錠中に主成分20mgを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 血圧低下により、めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
- グレープフルーツジュースは薬の作用を強めることがありますので、同時に服用しないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、光線過敏症、歯肉肥厚、顔のほてり、顔面潮紅、熱感、動悸、頻脈、めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、胸やけ、腹痛、腹部膨満感、便秘、口渇、全身倦怠感、脱力感、浮腫、頻尿、腎不全患者での乳び腹水、女性化乳房などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- めまい、脱力感、頭痛、意識障害[過度の血圧低下による一過性の意識消失、脳梗塞]
- 発熱、のどの痛み、出血傾向[無顆粒球症、血小板減少]
- 胸部の違和感、動悸、胸痛[心室性期外収縮、上室性期外収縮]
- 全身の赤い発疹、皮膚がはがれ落ちる、発熱[紅皮症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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