くすりのしおり

注射剤
2020年8月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
カドサイラ点滴静注用160mg
 主成分:
トラスツズマブ エムタンシン(遺伝子組換え)(Trastuzumab emtansine (genetical recombination))
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞の増殖に必要なHER2というたんぱく質の働きを選択的に抑えるとともに、HER2をもつがん細胞に選択的に入り込み、がん細胞の分裂を中止させることにより、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、HER2陽性の手術不能または再発乳がん、HER2陽性の乳がんにおける術後薬物療法の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。動いていないときに息を吸ったり吐いたりするのが苦しい。アントラサイクリン系の薬剤を使用したことがある。放射線治療を受けている、または過去に受けたことがある。心臓が悪い、または過去に心臓の病気にかかったことがある。高血圧症、または高血圧症と診断されたことがある。血小板が減少している、血液が固まるのを防ぐ治療を受けている。肝臓に障害がある。
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、1日1回、3週間間隔で点滴します。
  • 患者さんの状態を調べ、その結果に基づいて使用期間を決めていきます。ただし、術後薬物療法の場合には、使用回数は14回までとなります。

生活上の注意

  • 妊娠する可能性がある人またはパートナーが妊娠する可能性のある男性は、この薬を使用している間および最終使用後一定期間は避妊してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、悪心、嘔吐、便秘、口内乾燥、けん怠感、鼻出血、頭痛、食欲減退、関節痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 咳、発熱、息切れ、息苦しい[間質性肺疾患]
  • 息苦しい、息切れ、疲れやすい、むくみ、体重の増加[心障害]
  • 寒気、ふらつき、汗をかく、発熱、意識の低下、口唇周囲のはれ、息苦しい、かゆみ、じんま疹、発疹[過敏症]
  • 寒気、嘔吐、咳、発熱、めまい、まぶた・唇・舌のはれ、動悸、呼吸困難、意識の低下、意識の消失[Infusion reaction]
  • 疲れやすい、体がだるい、力が入らない、吐き気、食欲不振、意識の低下、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる、お腹が張る、急激に体重が増える、血を吐く、便に血が混じる(鮮紅色〜暗赤色または黒色)[肝機能障害、肝不全]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、出血が止まりにくい、突然の意識の低下・意識の消失・片側の手足が動かしにくくなる・頭痛・嘔吐・めまい・しゃべりにくくなる・言葉が出にくくなる[血小板減少症]
  • 手足のしびれ・痛み・感覚がなくなる・力が入らない、物がつかみづらい、歩行時につまずく[末梢神経障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。