薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
酸化マグネシウム(Magnesium oxide)
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シート記載: |
酸化マグネシウム「NP」原末 0.33g分包品;HD-111 0.5g、0.67g、1.0g分包品;HD-112 |
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この薬の作用と効果について
胃酸を中和し胃粘膜や胃壁・十二指腸の自己消化を防ぎます。また、水分を腸管内に移行させ、大腸の運動を促進させることにより便通をよくしたり、一部の尿路結石(蓚酸カルシウム結石)を予防します。 通常、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸作用と症状の改善や便秘症、尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 胃・十二指腸潰瘍、胃炎などの制酸:通常、成人は1日0.5〜1.0gを数回に分けて服用します。
便秘症:通常、成人は1日2gを3回に分けて食前または食後に服用するか、または就寝前に1回服用します。 尿路結石の予防:通常、成人は1日0.2〜0.6gを多量の水とともに服用します。 いずれの場合も治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 大量の牛乳、カルシウム製剤(健康食品を含む)は高カルシウム血症などを起こすおそれがあるので、服用は控えてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢、血清マグネシウム値上昇(吐き気・嘔吐、口渇、徐脈など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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