薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
メトホルミン塩酸塩(Metformin hydrochloride)
|
剤形: |
白色〜帯黄白色の錠剤、長径15.8mm、短径7.3mm、厚さ5.7mm |
シート記載: |
(表) メトグルコ 500mg、メトグルコ500、糖尿病用薬 (裏) METGLUCO 500mg、メトグルコ、500mg、DS272、糖尿病用薬 |
|
 |
この薬の作用と効果について
筋肉での糖利用を促進したり、肝臓で糖をつくるのを抑制したりして血液中の糖(血糖値)を減らします。 通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。以前に乳酸アシドーシスになったことがある。腎機能障害、透析、肝機能障害、心血管系障害、肺機能障害、低酸素血症になりやすい、脱水症、過度のアルコール摂取、胃腸障害、ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病、感染症、手術前後、外傷、栄養不良、飢餓状態、衰弱状態、脳下垂体機能障害、副腎機能障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日1錠(主成分として500mg)を1日2〜3回に分けて食直前または食後に服用することから始めます。維持量は、効果を見ながら決められますが、通常1日1.5錠〜3錠(750mg〜1,500mg)を1日2〜3回に分けて服用します。10歳以上の小児は1日1錠(主成分として500mg)を1日2〜3回に分けて食直前または食後に服用することから始めます。維持量は、効果を見ながら決められますが、通常1日1錠〜3錠(500mg〜1,500mg)を1日2〜3回に分けて服用します。症状により適宜増減されますが、1日最大量は成人で4.5錠(2,250mg)、小児で4錠(2,000mg)です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、次の服用の時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
- 糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法です。薬を飲んでいれば大丈夫という訳ではありません。指示された規則正しい生活を心がけてください。
- アルコールを飲みすぎたり脱水症状になると乳酸アシドーシスを起こしやすくなりますので、注意してください。
- 低血糖により動悸、めまい、手足のふるえなどがあらわれることがありますので、高所での作業、車の運転などの危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
- 糖尿病患者であることを家族にも理解してもらっておいてください。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢、吐き気、食欲不振、腹痛、嘔吐などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 悪心・嘔吐などの胃腸症状、倦怠感、筋肉痛[乳酸アシドーシス]
- 脱力感、空腹感、発汗[低血糖]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 手足の筋肉の痛み、こわばり、しびれ[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については、受け取った薬局や医療機関に相談してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|