薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色〜微黄白色の錠剤、直径6.7mm、厚さ2.9mm |
シート記載: |
ファモチジン10mg、Famotidine 10mg、FG 10、消化器官用薬 |
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この薬の作用と効果について
胃粘膜のヒスタミンH2受容体を遮断し、胃酸分泌をおさえます。 通常、胃・十二指腸などの潰瘍や胃炎、食道炎などの治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群:通常、成人は1回2錠(主成分として20mg)を1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)に服用します。また、1回4錠(40mg)を1日1回(就寝前)に服用することもできます。
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変:通常、成人は1回1錠(10mg)を1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)に服用します。また、1回2錠(20mg)を1日1回(就寝前)に服用することもできます。 いずれの場合も、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、1回とばして次の服用時間まで飲まないでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹・皮疹、蕁麻疹、顔面浮腫、便秘、月経不順、女性化乳房、乳汁漏出症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 顔色が青白い、冷汗、立ちくらみ[ショック、アナフィラキシー]
- のどの痛み、頭痛、筋肉痛、貧血症状、出血傾向[再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少]
- 発熱、食欲がない、赤い発疹[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症]
- 全身がだるい、食欲がない、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 筋肉痛、脱力感、褐色の尿[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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