薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
ベセルナクリーム5% [日光角化症治療薬] |
シート記載: |
(アルミ分包) ベセルナクリーム5% 250mg MO 651 |
|
 |
この薬の作用と効果について
免疫能を高め、日光角化症の病変部位の細胞を死滅させるのを助ける働きがあります。 通常、日光角化症〔顔面または禿(とく)頭(とう)部に限る〕の治療に使用されます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、適量を1日1回、週3回(連日使用を避け、例えば、月・水・金、あるいは火・木・土)、就寝前に治療部位に塗布します。塗布後はそのままの状態を保ち、起床後(塗った後、8時間を目安)に塗布した薬剤を石鹸を用い、水または温水で必ず洗い流します。4週間使用した後、4週間休薬し、病変が消失した場合は終了します。効果が不十分の場合にはさらに4週間使用します。必ず指示された使用方法に従ってください。
- 治療部位(25平方センチメートルまでを目安)に最大1包塗り、クリームが見えなくなるまですり込んでください。
- 顔面または禿(とく)頭(とう)部以外の部位には使用しないでください。
- 傷のある治療部位および治療部位の周辺の傷のある部位には使用しないでください。
- 眼、口唇および鼻孔に付着しないように、注意してください。
- 塗った部位を絆創膏またはテープなどで密封しないでください。
- 使い忘れた場合、次の日の就寝前に使用してください。その後2日連続で使用しないよう注意してください。
- 誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。
|
生活上の注意
- 塗った部位およびその周辺に症状が強い皮膚の赤み、ただれ、潰瘍、表皮のはがれなどがあらわれやすくなるので、指示された使用方法・使用量を守ってください。
- 治癒の過程で塗った部位およびその周辺の皮膚の赤み、ただれ、表皮のはがれ、腫れなどがあらわれることがあります。このような症状が強い場合には、石鹸を用いて、水または温水でこの薬を洗い流し、ただちに医師または薬剤師に連絡してください。
- さむけ、発熱、筋肉痛などのインフルエンザのような症状があらわれることがあるので、これらの症状があらわれた場合には、ただちに医師または薬剤師に連絡してください。
- この薬を使用した後で、皮膚の色が変色したり脱色しもとに戻らないことがあります。
- 塗った部位が日光にさらされると、光線過敏性反応(日光の当たる部分の発疹や水ぶくれ、過度の日焼け、皮膚の色素沈着、かゆみなど)があらわれることがあるので、使用後に、手指に残った薬または誤って治療部位以外についた薬は石鹸を用いて、水または温水で洗い流してください。
- 治療期間中は、休薬期間及び経過観察期間を含め、日焼けに対する感受性が増加している可能性があるため、塗布部位が光にあたらないようにしてください。
- 日焼けした場合には、日焼けに伴う炎症等が消失するまで、使用しないでください。
- 日光角化症は、再発あるいは真皮内浸潤性の有棘細胞癌へ進展する可能性がある疾患であるため、治療終了後も、医師の診察を受けてください。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、塗った部位の紅斑、痂皮、浮腫、落屑/乾燥、びらん/潰瘍、湿潤/滲出、かゆみ、湿疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 塗った部位の皮膚のひどい潰瘍、ただれ、赤み、腫れ、表皮のはがれ[重篤な潰瘍、びらん、紅斑、浮腫、表皮剥離などの皮膚障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気、凍結を避けて25℃以下で保管してください。
- 薬が残った場合は、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|