薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色〜淡黄色の錠剤、直径約6mm、厚さ約2.7mm |
シート記載: |
(表) アカルボース錠50mg「YD」、50mg、YD556、 (裏) ACARBOSE 50mg、アカルボース錠50mg「YD」、糖尿病用薬 |
|
 |
この薬の作用と効果について
α-アミラーゼ活性およびα-グルコシターゼ活性を阻害することにより各種糖質の消化吸収を遅延させ、食後の急激な血糖値上昇を抑制します。 通常、糖尿病の食後過血糖の改善に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、感染症、手術前後、外傷、開腹手術や腸閉塞の既往、肝障害、腎障害、胃腸障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2錠(主成分として100mg)を1日3回食直前に服用します。1回1錠(50mg)から開始され、症状により2錠(100mg)に増量されることがあります。年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れたことを食事中に気がついた場合は、すぐに1回分を飲んでください。食後に気がついた時には、1回分飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
- 低血糖症状(異常な空腹感、脱力感、手指のふるえ、冷汗、動悸など)が認められたらブドウ糖を飲んでください。
- 食事療法、運動療法を指示されている場合は、これを守ってください。
- 低血糖症状を起こすことがありますので、高いところの作業や自動車の運転など危険を伴う機械を操作するときは十分注意してください。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、放屁増加、腹部膨満、鼓腸、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 異常な空腹感、脱力感、手指のふるえ[低血糖]
- 腹部膨満、鼓腸、放屁増加[腸閉塞]
- 全身倦怠感、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|