薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色〜淡黄色の錠剤、直径7.0mm、厚さ3.2mm |
シート記載: |
アカルボース 50mg「サワイ」、SW-AB50、糖尿病用剤、食直前に服用、Acarbose「SAWAI」50 |
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この薬の作用と効果について
糖質を分解する消化酵素の働きを抑えることにより、糖質の消化・吸収を遅らせて食後の急激な血糖の上昇を抑えます。 通常、糖尿病の食後過血糖の改善に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス(深く大きい呼吸、意識がなくなる、手のふるえなど)、糖尿病性昏睡または前昏睡、感染症、手術前後、外傷がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2錠(主成分として100mg)を1日3回食直前に服用します。1回1錠(50mg)から開始し、忍容性を確認したうえ2錠(100mg)へ増量されることもありますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、食事中に1回分を飲んでください。食事が済んでいる場合は、1回とばして次の時間(食事の直前)に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- 低血糖症状(脱力感、強い空腹感、冷や汗、動悸、手足のふるえ、意識が薄れるなど)があらわれることがあります。低血糖症状が認められる場合は、ブドウ糖を飲んでください。
- 低血糖症状があらわれることがありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、腹部膨満・鼓腸(腹にガスがたまって張る)、放屁増加、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 脱力感、強い空腹感、冷や汗[低血糖]
- 腹部膨満・鼓腸(腹にガスがたまって張る)、持続する腹痛、嘔吐[腸閉塞]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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