薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の割線入り錠剤、直径8.0mm、厚さ2.7mm |
シート記載: |
(表)セレコックス、100mg、社マーク+214、(裏)セレコックス、100mg、消炎鎮痛剤、社マーク |
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この薬の作用と効果について
炎症部位のシクロオキシゲナーゼ-2を選択的に阻害しプロスタグランジンの合成を抑えることにより、消炎・鎮痛作用を示し、炎症や痛みを和らげます。 通常、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎の治療とその症状の消炎・鎮痛や手術後、外傷後、抜歯後の消炎・鎮痛に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。アスピリン喘息またはその既往歴がある、消化性潰瘍、肝障害、腎障害、心機能不全、冠動脈バイパス再建術の術前〜術後の期間にあたる。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 関節リウマチ:通常、成人は1回1〜2錠(主成分として100〜200mg)を1日2回、朝・夕食後に服用します。
変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎:通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日2回、朝・夕食後に服用します。 手術後、外傷後、抜歯後:通常、成人は初回のみ4錠(主成分として400mg)、2回目以降は1回2錠(200mg)として1日2回服用します。服用間隔は6時間以上あけてください。 頓用の場合は初回のみ4錠(400mg)、必要に応じて2回目以降は1回2錠(200mg)を6時間以上あけて服用します。ただし、1日の服用は2回までです。 いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の服用時に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- この薬を使用中にめまいや傾眠(ぼんやりする)などがあらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う作業をするときには十分注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、腹痛、口内炎、下痢、吐き気、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ[ショック、アナフィラキシー]
- 腹痛、吐血、下血[消化性潰瘍、消化管出血、消化管穿孔]
- 前胸部の圧迫感、胸がしめつけられるように痛い、冷汗[心筋梗塞、脳卒中]
- 息切れ、全身のむくみ、咳がでる[心不全、うっ血性心不全]
- 発熱、紅斑、水疱・膿疱・びらん[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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