薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
クリンダマイシン塩酸塩(Clindamycin hydrochloride)
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シート記載: |
(表)Dalacin 150mg、UPJOHN 225、(裏)ダラシン150mg |
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この薬の作用と効果について
リンコマイシン系抗生物質で、感染症の原因となるグラム陽性菌(ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌など)に対して殺菌作用を示します。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられます。真菌やウィルス性の病気には効果がありません。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1カプセル〔主成分として150mg(力価)〕を6時間ごとに服用します。重症感染症では1回2カプセル〔300mg(力価)〕を8時間ごとに服用します。通常、小児は1日量として体重1kg当り主成分として15mg(力価)を、重症感染症では20mg(力価)を、いずれも3〜4回に分けて服用します。年齢や体重、症状などにより適宜増減されます。本剤は1カプセル中に主成分150mg(力価)を含有しています。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 食道に長く留まって崩壊すると潰瘍を作ることがあるので、水または牛乳で服用し、寝る直前の服用は避けてください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、かゆみ、発疹、むくみ、口内炎、カンジダ症(外性器や口内のただれ・かゆみ)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、潮紅、じんましん[ショック、アナフィラキシー]
- 腹痛、粘液・血液便を伴う頻回の下痢、発熱[偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎]
- 高熱、皮膚の発疹・水疱・はがれ、口内炎[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎]
- 発熱、発疹、リンパ節腫脹[薬剤性過敏症症候群]
- のどの痛み、けん怠感、寒気や震えを伴った発熱[無顆粒球症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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