薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
メチルプレドニゾロン(Methylprednisolone)
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剤形: |
白色の割線入りの錠剤、長径8.2mm、短径5.6mm、厚さ2.2mm |
シート記載: |
(表)メドロール4mg、UPJOHN 56、(裏)Medrol 4mg、メドロール4mg |
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この薬の作用と効果について
体内でつくられる副腎皮質ホルモンと同じ作用をもち、体内で不足している副腎皮質ホルモンを補います。 通常、内科・小児科疾患ほか各科の炎症性疾患やアレルギー症状などの治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症、真菌症にかかっている、消化性潰瘍、憩室炎、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後嚢白内障、緑内障、高血圧症、電解質異常、血栓症である、最近内臓の手術をした、急性心筋梗塞を起こしたことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日1〜12錠(主成分として4〜48mg)を1〜4回に分けて服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 過激な運動などストレスを避けるように注意してください。
- 水疱瘡または麻疹にかからないように注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
副作用として、発疹、満月様顔貌、めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱、体がだるい[感染症]
- 体がだるい、食欲不振、吐き気[続発性副腎皮質機能不全]
- 腰・背中・胸・足の付け根が痛い、歩く時や立ち上がる時に股関節付近が痛い、骨折[骨粗鬆症]
- 激しい腹痛、血を吐く、血便[胃腸穿孔]
- 胸やけ、げっぷ、胸の痛み[食道炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
- 生ワクチンまたは弱毒生ワクチンの接種を受けるときは必ず医師に相談してください。
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