くすりのしおり

内服剤
2020年5月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
キャブピリン配合錠
 主成分:
アスピリン(Aspirin)
ボノプラザンフマル酸塩(Vonoprazan fumarate)
 剤形:
白色の錠剤、直径約8.0mm、厚さ約3.9mm
 シート記載:
(表)キャブピリン、375 (裏)キャブピリン、アスピリン100mg、ボノプラザン10mg

この薬の作用と効果について

アスピリンは、血小板シクロオキシゲナーゼ-1活性を阻害することにより、血小板凝集を抑制して、血液を固まりにくくし、ボノプラザンは、カリウムイオンに競合的に胃粘膜のプロトンポンプを阻害することにより、胃酸の生成を抑制します。
アスピリンは血液が固まって血管をつまらせるのを防ぎますが、胃・十二指腸潰瘍を起こすことがあるので、ボノプラザンによってそれらを防ぎます。
通常、胃・十二指腸潰瘍の既往がある患者さんに対し、狭心症、心筋梗塞、虚血性脳血管障害による血栓・塞栓形成や、冠動脈バイパス術(CABG)、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後の血栓・塞栓形成を抑えるために用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液の異常またはその既往歴、出血傾向またはその素因、気管支喘息またはその既往症、腎障害またはその既往歴、肝障害またはその既往歴がある。アルコールを常飲している。手術・心臓カテーテル検査・抜歯を予定している。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は1回1錠を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • この薬は、割ったり、くだいたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用してください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲まないでおき、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • この薬を長期間使用する場合は、定期的に内視鏡検査が行われます。
  • 脳梗塞の治療でこの薬を飲む場合は、血圧を良好に保つように心がけてください。
  • 消化管出血を誘発または増強することがあるので、アルコール類と一緒に飲むことはさけてください。
  • この薬を服用中に、手術、心臓カテーテル検査または抜歯などの出血が伴う処置が予定された場合は、医師または薬剤師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、便秘、下痢、腹部膨満感、吐き気、腹痛、食道炎、胃部不快感、かゆみ、貧血、血圧低下、むくみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 体がだるい、発熱、息切れ、鼻血・皮下出血[汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、再生不良性貧血]
  • 発熱、体がだるい、皮膚・眼・口内に発疹ができる、赤くなる、皮膚がはがれおちる[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、剥脱性皮膚炎]
  • 息苦しい、全身の発疹[ショック、アナフィラキシー]
  • 頭痛、吐き気・嘔吐、意識障害、運動のまひ、痰に血が混じる、下血、黒色便、鼻血、視覚障害[頭蓋内出血、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血]
  • 息苦しい、ヒューヒュー音がする[喘息発作]
  • 皮膚や白目が黄色くなる、体がだるい、食欲不振[肝機能障害、黄疸]
  • 胸焼け、胃もたれ、腹痛、下痢、血便[消化性潰瘍、小腸・大腸潰瘍]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。