くすりのしおり

内服剤
2019年11月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
トリンテリックス錠20mg
 主成分:
ボルチオキセチン臭化水素酸塩(Vortioxetine hydrobromide)
 剤形:
微黄赤色の錠剤、直径約7.6mm、厚さ約3.3mm
 シート記載:
(表)トリンテリックス錠20mg 115、(裏)20mg トリンテリックス

この薬の作用と効果について

セロトニンの再取り込みを阻害したり、セロトニン受容体を調節することによって、脳内の神経伝達をスムーズにして、憂うつな気分などの症状を和らげます。
通常、うつ病・うつ状態の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。自殺念慮または自殺企図の既往、双極性障害、脳の器質的障害または統合失調症の素因、衝動性が高い併存障害、てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの既往歴、出血傾向または出血性素因、緑内障または眼内圧亢進がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は1回0.5錠(ボルチオキセチンとして10mg)を1日1回服用します。症状により、1日1錠(20mg)を超えない範囲で適宜増減されますが、増量は1週間以上の間隔をあけて行われます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついたときに1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。急に中止すると、不安、焦燥、興奮、めまい、錯感覚、頭痛および吐き気などがあらわれることがあります。

生活上の注意

  • 眠気、めまいなどが起こることがありますので、自動車の運転や危険をともなう機械を操作する際は十分注意してください。また、これらの症状を自覚した場合は、自動車の運転などの危険をともなう機械の操作は行わないようにしてください。
  • アルコール飲料やセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品は、この薬に影響しますので、控えてください。
  • 不安になる、あせる、興奮しやすい、発作的にパニック状態になる、眠れない、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来す、攻撃的になる、衝動的に行動する、じっとしていることができない、などの症状があらわれることがあります。因果関係は明らかではありませんが、これらの基礎疾患の悪化または自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されていますので、このような症状があらわれたときは医師に相談してください。
  • 薬の飲みはじめや、飲む量を変更した時に、症状の悪化が現れた場合は、医師に相談してください。
  • 病状に変化があったと感じた場合には、ご家族の方にも伝えるようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、吐き気、眠気、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 不安、興奮、発汗、発熱、手のふるえ[セロトニン症候群]
  • 筋肉が発作的に収縮する、意識の低下[痙攣]
  • けいれん、意識障害、全身倦怠感、頻尿、のどの渇き[抗利尿ホルモン不適合分泌症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • [ご家族の方へ]医師から十分に説明を受けるとともに、患者さんの状態の変化について観察し、変化がみられた場合には、医師に連絡してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。