薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
灰白色〜淡灰黄色の斑点入りの白色〜淡黄色の錠剤、長径17.1mm、短径7.3mm、厚さ5.5mm |
シート記載: |
(表)メサラジン錠500mg「ケミファ」、NCP 500、メサラジン (裏)Mesalazine 500mg、メサラジン、500、NCP 500 |
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この薬の作用と効果について
炎症細胞から放出される活性酸素を除去し、ロイコトリエンの合成を抑制することにより、腸管での炎症の進展や組織の障害を抑えます。 通常、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害、肝障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 潰瘍性大腸炎:通常、成人は1日3錠(主成分として1,500mg)を3回に分けて食後に服用しますが、寛解期には必要に応じて1日1回の服用となることがあります。年齢・症状により適宜増減されますが、1日主成分として2,250mgを超えることはありません。ただし、活動期には必要に応じて1日8錠(4,000mg)を2回に分けて服用となることがあります。通常、小児は1日主成分として体重あたり30〜60mgを3回に分けて食後に服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日2,250mgを超えることはありません。
クローン病:通常、成人は1日3〜6錠(1,500〜3,000mg)を3回に分けて食後に服用しますが、年齢・症状により適宜減量されます。通常、小児は1日主成分として体重あたり40〜60mgを3回に分けて食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。 本剤は1錠中に主成分を500mg含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 - 本剤は二分割して服用できますが、放出を調節している製剤ですので、かまずに服用してください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にすぐ飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 便中に白いものが混じることがありますが、水に不溶なコーティング剤のエチルセルロースですので、心配いりません。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下血、血便、腹痛、発疹、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺疾患]
- 胸部痛、発熱、呼吸困難[心筋炎、心膜炎、胸膜炎]
- 尿量減少、むくみ、全身倦怠感[間質性腎炎、ネフローゼ症候群、腎機能低下、急性腎不全]
- 全身倦怠感、頭痛、歯ぐきの出血・皮下出血[再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症]
- はきけ、食欲不振、全身倦怠感[肝炎、肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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