くすりのしおり

内服剤
2018年10月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
チクロピジン塩酸塩錠100mg「YD」
 主成分:
チクロピジン塩酸塩(Ticlopidine hydrochloride)
 剤形:
白色の錠剤、直径約8.2mm、厚さ約4.1mm
 シート記載:
(表)チクロピジン塩酸塩錠100mg「YD」、100mg、チクロピジン
(裏)TICLOPIDINE HYDROCHLORIDE 100mg、チクロピジン塩酸塩錠100mg「YD」、100mg、抗血小板剤、YD 168

この薬の作用と効果について

血小板の凝集や粘着能を抑えて、血管内で血塊(血栓)ができやすくなっている状態を改善し、血栓症の再発を防ぎます。
通常、血管手術・血液体外循環に伴う血栓・塞栓・血流障害、慢性動脈閉塞症、虚血性脳血管障害、クモ膜下出血術後の血流障害の改善に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。出血している(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血など)、肝障害、白血球減少症、手術(抜歯を含む)を予定している、高血圧がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 血管手術・血液体外循環に伴う血栓・塞栓、血流障害:通常、成人は1日2〜3錠(主成分として200〜300mg)を2〜3回に分けて食後に服用します。
    慢性動脈閉塞症:通常、成人は1日3〜6錠(主成分として300〜600mg)を2〜3回に分けて食後に服用します。
    虚血性脳血管障害:通常、成人は1日2〜3錠(主成分として200〜300mg)を2〜3回に分けて食後に服用しますが、1日2錠(200mg)を1日1回に服用することもあります。
    クモ膜下出血術後:通常、成人は1日3錠(主成分として300mg)を3回に分けて食後に服用します。
    いずれも年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時できるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は忘れた分は飲まないで、通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 飲み始めの2か月間は、重大な副作用の早期発見のため定期的に血液検査を行う必要があるので、原則として2週に1回受診するよう指示されます。その後も定期的に血液検査などが行われます。
  • けがをしないように注意してください。出血した場合、血が止まりにくくなっています。出血が長引く場合や怪我の範囲が大きい場合は、直ちに近くの病院を受診してください。
  • 歯の治療など、他の医師を受診する場合、必ずこの薬を飲んでいることを医師に伝えてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、鼻出血、皮下出血、発疹、かゆみ、発熱、食欲不振、吐き気、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 出血傾向(歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血など)、発熱、紫斑[血栓性血小板減少性紫斑病]
  • 発熱、のどの痛み、全身倦怠感[無顆粒球症]
  • 皮膚や白目が黄色くなる、全身倦怠感、食欲不振[重篤な肝障害]
  • 階段や坂を上る時の動悸や息切れ、全身倦怠感、出血傾向、紫斑[再生不良性貧血を含む汎血球減少症、赤芽球癆、血小板減少症などの血液障害]
  • 頭痛、意識障害、腹痛、吐血、血便[出血(脳出血などの頭蓋内出血、消化管出血などの重篤な出血)]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。