薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
人フィブリノゲン(Human fibrinogen)
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人血液凝固第XIII因子(Human antihemophilic factor XIII fraction)
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アプロチニン液(Aprotinin solution)
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トロンビン(Thrombin)
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塩化カルシウム水和物(Calcium chloride hydrate)
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剤形: |
凍結乾燥粉末(2バイアル)・液(2バイアル)、使用時液剤 |
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この薬の作用と効果について
人のからだで起こる血液が固まるときの凝固反応を利用して組織を接着します。 通常、外科手術の際に、組織の接着・閉鎖を目的として使用されます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。貧血、免疫不全または免疫低下状態(感染症にかかりやすいなど)である。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- フィブリン液(A液)とトロンビン液(B液)を調整し、接着・閉鎖部位に重層または混合して使用します。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、肝機能障害や発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 血液を原料とした製剤であることから、感染症を防止するために原料血漿の検査やウイルスの不活化・除去処理を行っていますが、ウイルス感染、プリオン感染の可能性を完全に否定することはできません。現在までにこの薬剤が原因とされる感染は報告されていません。
- この薬を使うときは、病院で氏名、住所を記録し20年間保存します。この記録は、調査上必要と認められた場合医薬品会社などへ提供することがあります。
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医療担当者記入欄
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