くすりのしおり

注射剤
2018年9月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
献血ベニロン-I静注用2500mg
 主成分:
乾燥スルホ化人免疫グロブリン(Freeze-Dried Sulfonated Human Normal Immunoglobulin)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

血液中に欠乏しているガンマグロブリンを補うことで、細菌やウイルスから体を守ろうとする働きを助け、免疫力を高めます。
通常、低または無ガンマグロブリン血症、重症感染症(抗生物質との併用)、特発性血小板減少性紫斑病、川崎病、ギラン・バレー症候群、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。以前にこの薬あるいは人免疫グロブリン製剤の投与を受けた時、呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹などの症状があらわれたことがある。IgA欠損症である。腎臓に障害がある。脳血管、心臓血管に障害がある、または過去にその既往がある。血栓塞栓症の危険性がある。貧血がある。免疫不全、免疫抑制状態である。心機能が低下している。
  • 妊娠または授乳中である。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 低または無ガンマグロブリン血症:通常、3〜4週間隔で静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
    重症感染症(抗生物質との併用):通常、静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
    特発性血小板減少性紫斑病:通常、静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
    川崎病:通常、5日間静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射するか、若しくは1回点滴で静脈内に注射します。
    ギラン・バレー症候群:通常、5日間静脈内に注射、または点滴で静脈内に注射します。
    好酸球性多発血管炎性肉芽腫症:通常、5日間点滴で静脈内に注射します。
  • 使用期間については、担当の医師にお聞きください。

生活上の注意

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発熱、寒気、血圧低下、発疹、蕁麻疹、呼吸困難、吐き気、おう吐、かゆみ、チアノーゼ(顔色や全身の色が悪くなる)、肝機能異常、振戦(ふるえ)、頭痛、好中球減少、体がだるい、ショックなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹[ショック・アナフィラキシー]
  • 発熱、頭痛、嘔吐[無菌性髄膜炎]
  • 息が苦しい、胸がゼーゼーする、咳・痰がでる、呼吸がはやくなる、脈がはやくなる[肺水腫]
  • 手足のまひやしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難[血栓塞栓症]
  • 呼吸困難、むくみ(主に足の甲やすね)[心不全]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • この薬を使用している間は生ワクチン(はしか、おたふくかぜ、ふうしん、みずぼうそうなど)の接種はできません。生ワクチンの接種を受ける場合は、この薬の使用後3か月以上期間をあける必要があります。また、生ワクチンを接種された後14日以内にこの薬を使用した場合は、使用後3か月以上経過したのちに生ワクチンの再接種を受けることが望ましいです。接種の必要がある場合には医師に相談してください。
  • 血液を原料とした製剤であることから、感染症を防止するために原料血漿の検査やウイルスの不活化・除去処理をおこなっていますが、ウイルス感染、プリオン感染の可能性を完全に否定することはできません。現在までにこの薬剤が原因とされる感染は報告されていません。
  • この薬を使うときは、病院で氏名、住所を記録し20年間保存します。この記録は、調査上必要と認められた場合医薬品会社などへ提供することがあります。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。