薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
テルミサルタン アムロジピンベシル酸塩 ヒドロクロロチアジド(Telmisartan Amlodipine besilate Hydrochlorothiazide)
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剤形: |
淡橙色の錠剤、直径約11mm、厚さ約4.9mm |
シート記載: |
(表)Micatrio配合錠、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg、ヒドロクロロチアジド12.5mg、ミカトリオ、C8(裏)ミカトリオ配合錠、Boehringer Ingelheim、astellas、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg、ヒドロクロロチアジド12.5mg、高血圧治療剤 |
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この薬の作用と効果について
アンジオテンシン受容体遮断薬、カルシウム拮抗薬およびチアジド系の利尿薬の合剤で、血管平滑筋のアンジオテンシンIIの血管収縮作用を抑えて血圧を下げるとともに、細胞内へのCaイオンの流入を減少させて血管平滑筋を弛緩させ、また腎臓でナトリウムや水分の再吸収を抑えて尿の量を増やすことで、血圧を下げます。 通常、高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある、無尿または透析中、急性腎不全、体液中のナトリウム・カリウムが減少している、糖尿病である。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 食事の影響を受けるので、食前に服用している場合は毎食前に、食後に服用している場合は毎食後に服用してください。
- 飲み忘れた場合は1回分をとばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は、血圧が下がってふらふらすることがあります。すぐに医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 血圧が下がり、めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高い所での作業や車の運転などの危険を伴う機械操作などは十分に注意してください。
- アルコールで起立性低血圧(立ちくらみ)が増強されるので、飲酒には注意してください。
- グレープフルーツジュースによって、この薬の作用が強くなることがありますので、一緒に飲むことは避けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、低血圧、起立性低血圧(立ちくらみ)、血管炎、顔面潮紅、呼吸困難、歯肉肥厚、湿疹、発疹、かゆみ、じんましん、紅斑、多形紅斑、光線過敏症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- まぶた・唇・舌・のどの腫れ、呼吸困難、血圧低下[血管浮腫]
- 手や唇のしびれ、筋力の減退、手足の麻痺[高カリウム血症]
- 食欲不振、吐き気・嘔吐、けいれん[低ナトリウム血症]
- 尿量減少、むくみ、全身がだるい[腎機能障害]
- 冷感、嘔吐、意識を失う[ショック、失神、意識消失]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。また、分包後は遮光して保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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