くすりのしおり

内服剤
2016年3月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
シクロスポリンカプセル50mg「BMD」[自己免疫疾患用]
 主成分:
シクロスポリン(Ciclosporin)
 剤形:
淡黄白色不透明の軟カプセル、長径約17mm、短径約7mm
 シート記載:
(表)シクロスポリンカプセル50mg「BMD」、50mg、BMD33
(裏)CICLOSPORIN、シクロスポリンカプセル50mg「BMD」

この薬の作用と効果について

免疫に関わるヘルパーT細胞の働きを阻害することで強力な免疫抑制作用を示し、自己免疫疾患の症状を抑えます。
通常、ベーチェット病(眼症状)、乾癬、再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆、ネフローゼ症候群、全身型重症筋無力症、アトピー性皮膚炎の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。神経ベーチェット病、腎機能障害、肝機能障害、膵機能障害、高血圧症、感染症、悪性腫瘍またはその既往、予防接種の予定がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • この薬は体重1kgあたりの用量で飲む量を決めます。この薬は1カプセル中に主成分50mgを含みますが、含有量が異なるカプセルと組み合わせて服用することもあります。
    ベーチェット病:通常、体重1kgあたり1回主成分として2.5mg(体重50kgで125mg)を1日2回服用し、徐々に減量して維持量は体重1kgあたり1回1.5〜2.5mg(体重50kgで75〜125mg)を1日2回服用します。
    乾癬:通常、体重1kgあたり1回主成分として2.5mg(体重50kgで125mg)を1日2回服用し、徐々に減量して維持量は体重1kgあたり1回1.5mg(体重50kgで75mg)を1日2回服用します。
    再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆:通常、体重1kgあたり1回主成分として3mg(体重50kgで150mg)を1日2回服用します。
    ネフローゼ症候群:通常、頻回再発型の成人は体重1kgあたり1回主成分として0.75mg(体重50kgで37.5mg)、頻回再発型の小児は体重1kgあたり1回1.25mgを1日2回服用します。ステロイド抵抗性を示す成人は体重1kgあたり1回1.5mg(体重50kgで75mg)、ステロイド抵抗性を示す小児は体重1kgあたり1回2.5mgを1日2回服用します。
    全身型重症筋無力症:通常、体重1kgあたり1回主成分として2.5mg(体重50kgで125mg)を1日2回服用します。効果がみられたら徐々に減量して、維持量は1回1.5mg(体重50kgで75mg)を1日2回服用します。
    アトピー性皮膚炎:通常、成人は体重1kgあたり1回主成分として1.5mg(体重50kgで75mg)を1日2回服用します。症状により適宜増減されますが、1回2.5mg(体重50kgで125mg)を超えることはありません。
    いずれの場合も、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に服用する時間は5時間以上間隔をあけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 免疫力が弱まり、感染症にかかりやすくなるおそれがあります。まめに手を洗ったり、うがい、歯磨きをして清潔に心がけてください。
  • グレープフルーツジュースはこの薬の作用を強めて、効果に影響を及ぼすおそれがありますので、同時に摂取しないでください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有健康食品はこの薬の作用を弱めて、効果に影響を及ぼすおそれがありますので、同時に摂取しないでください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、多毛、手足の震え、歯肉肥厚、発熱、吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 尿量減少、浮腫、倦怠感[腎障害]
  • 疲れやすい、食欲不振、手や白目が黄色くなる[肝障害、肝不全]
  • 発熱、息苦しい、発疹[感染症]
  • けいれん、意識障害、視覚障害[可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 胃のあたりが激しく痛む、発熱、吐き気[急性膵炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。