薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
淡黄色の錠剤、長径11.1mm、短径5.6mm、厚さ3.8mm |
シート記載: |
Jardiance 25mg、ジャディアンス、朝食前または朝食後に服用、25mg、糖尿病用薬、S25、ジャディアンス 25mg |
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この薬の作用と効果について
腎臓においてグルコースを再吸収するSGLT2を阻害することにより、尿中のグルコース排泄量を増加させ、血糖を低下させます。 通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、感染症、手術前後、外傷がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回主成分として10mgを1日1回、朝食前または朝食後に服用します。なお、効果が不十分な場合には、1回25mgを1日1回に増量されることがあります。本剤は1錠中に主成分として25mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 決められた時間に飲み忘れたら、1回とばして、翌日の決められた時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- 多尿・頻尿がみられることがあり、これに伴い体液量が減少し、脱水になることがあります。適度な水分補給を心がけてください。体重が減少することがあるので、過度の体重の減少に注意してください。
- 低血糖症状を起こす事がありますので、高所作業や自動車の運転など危険を伴う作業を行う時は十分注意してください。
低血糖症状が起こった時には十分量の糖分(砂糖、ブドウ糖、清涼飲料水など)をとるようにしてください。α-グルコシダーゼ阻害剤(糖分の吸収を遅らせる薬)と同時に服用中の方は、低血糖症状が起こった時にはブドウ糖をとるようにしてください。 - 過剰な糖が尿と一緒に排出されるため、血糖値の著しい上昇がなくても、ケトアシドーシス(血液が酸性に傾くこと)が起こることがあります。次の症状〔吐き気、嘔吐(おうと)、食欲がない、腹痛、過度な口渇、からだがだるい、息苦しい、意識の低下など〕が認められた場合には、医師に相談してください。インスリン分泌能が低下している人、インスリン製剤を減量・中止した人、過度な糖質摂取制限をおこなっている人、食事を摂れていない人、感染症にかかっている人や脱水症状のある人はケトアシドーシスを発現しやすいため注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、頻尿、低血糖、口渇、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 脱力感、空腹感、冷汗[低血糖]
- 口渇、多尿・頻尿、血圧低下[脱水]
- 吐き気・嘔吐、食欲減退、腹痛[ケトアシドーシス]
- 寒気、発熱、脇腹・背部の痛み[腎盂腎炎、敗血症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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