くすりのしおり

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
オレンシア皮下注125mgシリンジ1mL
 主成分:
アバタセプト(遺伝子組換え)(Abatacept (genetical recombination))
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

抗原提示細胞とT細胞間の共刺激シグナルを阻害し、関節リウマチの発症に関与するT細胞の活性化およびサイトカイン産生を抑制します。
通常、既存治療で効果不十分な関節リウマチの治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。重症感染症がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は、初回治療としてアバタセプト(遺伝子組換え)点滴静注用製剤の点滴静注を行った後、同日中に1シリンジ(主成分として125mg)の皮下注射を行います。その後、1回1シリンジ(125mg)を週1回、皮下注射します。または、1回1シリンジ(125mg)の週1回皮下注射から開始することもあります。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 室温に戻してから使用してください。
  • 使用前に、内容物を目視により確認してください。本剤は無色〜微黄色の溶液です。異物または変色が認められる場合は使用しないでください。
  • 注射部位はへその周り5cm程度は避けた左右の腹部、大腿部(太もも)または上腕部(二の腕)です。毎回場所を変えて、前回の注射部位から3cm以上離れた、傷や発疹が無いところに注射します。
  • 前もって医療機関で注射方法のトレーニングを受け、適切に注射できると医師が判断した人のみ自己注射が可能です。注射方法、使用済みの注射器と注射針を再使用しないこと、使用済みの注射器と注射針の廃棄方法などについて十分理解できるまで説明を受け、その指示に従ってください。
  • 注射するのを忘れたり予定日に注射できなかった場合は、医師に相談してください。絶対に、2回分を一度に皮下注射しないでください。
  • 誤って多く使用した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で使用を中止したり、量を加減しないでください。

生活上の注意

  • オレンシアの服用中や服用後に、息苦しい、かゆみがあるなど、少しでもおかしいと思われることがあったら、すぐに医師もしくは看護師にお伝えください。
  • 服用中や服用後に、重い副作用が起きるのを防ぐために、胸部レントゲン検査などを定期的に行いますが、持続する咳、発熱などがあらわれた場合には、次の診察日まで待たずに、すぐに医師に連絡して診察を受けるようにしてください。
  • 感染症を防ぐため、日頃からうがいや手洗いを行い、規則正しい生活を心がけてください。たん、のどの痛み、鼻みず、鼻づまり、だるさ、発疹、皮膚のかゆみ、息切れ、息苦しさ、その他いつもと違う症状が出ているなど、何らかの体調の変化があった場合には、必ず医師もしくは看護師、薬剤師にお伝えください。
  • その他、いつもと違う症状が出ているなど、何らかの体調の変化があった場合には、必ず医師もしくは看護師、薬剤師にお伝えください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、頭痛、血圧上昇、血圧低下、高血圧、上気道感染(鼻咽頭炎を含む)、上気道の炎症、吐き気、口内炎、発疹(湿疹、痒疹、紅斑を含む)、口腔咽頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • たん、のどの痛み、鼻みず、鼻づまり、だるさ[重篤な感染症(敗血症、肺炎、気管支炎、蜂巣炎、尿路感染)]
  • だるさ、発疹、皮膚のかゆみ、息切れ、息苦しさ[重篤な過敏症(ショック、アナフィラキシー様症状)]
  • 発熱、から咳、息苦しい、息切れ[間質性肺炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かない、光と凍結を避けて冷蔵庫(2〜8℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • 使用済みのシリンジは、専用のごみ箱に入れ、医療機関の指示どおりに廃棄してください。
  • 自己注射を続けられないと感じた場合は、すぐに医師に相談してください。
  • 予防接種を受ける場合には、事前に必ず医師に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。