くすりのしおり

注射剤
2014年11月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アクチバシン注2400万[虚血性脳血管障害急性期]
 主成分:
アルテプラーゼ(遺伝子組換え)(Alteplase(genetical recombination))
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

血管の中にできた血栓(血の塊)に特異的に吸着し、血栓を溶かす作用があります。
通常、虚血性脳血管障害急性期に伴う機能障害(脳の血管に血栓ができることにより、血液の流れが悪くなっておこる手足のまひやしびれなどの動作の障害)の改善(発症後4.5時間以内)に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。出血している(頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、後腹膜出血、喀血)、くも膜下出血の疑いがある、脳出血を起こすおそれがある(血圧が高い、血糖値が高い、頭蓋内出血を起こしたことがある、頭蓋内腫瘍・動静脈奇形・動脈瘤などの出血しやすい素因がある、3ヵ月以内に脳梗塞を起こしたことがある、3ヵ月以内に頭蓋内あるいは脊髄の手術または傷害を受けた)、出血するおそれがある(21日以内に消化管出血または尿路出血を起こしたことがある、14日以内に大きな手術をした、血液が固まりにくい)、肝障害、急性すい炎、血糖値が低い、虚血性脳血管障害の症状があらわれたときに、痙攣発作を起こした。胸痛または背部痛がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、静脈内に初めの1〜2分は急速に注入した後、残りを1時間かけて使用します。
  • この薬を使用する前に頭蓋コンピューター断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像(MRI)が行われます。また胸部X線検査が行われることがあります。

生活上の注意

  • この薬の使用により脳出血などの重篤な出血がおこることがありますので、出血を早期発見するために、この薬を使用中および使用後は、血圧の測定、血液検査を頻回に行います。
  • この薬を使用する人は心臓に障害のあることが多いため、この薬を使用中あるいは使用後は、心電図の測定などを継続して行います。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、出血性脳梗塞、皮下出血、脳出血、消化管出血、頭痛、穿刺部位出血、口腔内出血、血尿などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 片側の手足のまひ、黒色便、血の混じった痰[重篤な出血(脳出血、消化管出血、肺出血、後腹膜出血など)]
  • 頭痛、片側の手足のまひ、意識の低下[出血性脳梗塞、脳梗塞]
  • 冷や汗、息苦しい、じん麻疹[ショック、アナフィラキシー]
  • からだがだるい、息苦しい、息切れ[心破裂、心タンポナーデ]
  • めまい、動悸、胸が痛む[重篤な不整脈(心室細動、心室頻拍など)]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。