くすりのしおり

注射剤
2018年10月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
5-FU注1000mg
 主成分:
フルオロウラシル(Fluorouracil)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞遺伝子の合成や機能を障害することにより、がん細胞の増殖を抑える作用があります。
通常、胃癌、肝癌、結腸・直腸癌、乳癌、膵癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌の治療に用いられます。また、他の薬物や放射線との併用療法にて食道癌、肺癌、頭頸部癌、小腸癌、手術で取り除くことが難しい膵癌などにも用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄機能抑制、肝障害、腎障害、感染症がある。心疾患があるまたは既往歴がある。消化管潰瘍または出血、水痘(みずぼうそう)がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、静脈内に注射または点滴静注します。また、必要に応じて動脈内に注射することもあります。
  • 注射の間隔は、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なりますので、具体的なスケジュールについては、医師に確認してください。

生活上の注意

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、食欲不振、下痢・軟便、全身倦怠感、吐き気・嘔吐、口内炎、色素沈着、脱毛、発疹、カテーテル先端付近の動脈壁の変性、血栓形成などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 何度も水のような便が出る[激しい下痢]
  • 喉が渇く、立ちくらみ、体に力が入らない[脱水症状]
  • 激しい腹痛、下痢、便に血が混じる(鮮紅色〜暗赤色)[重篤な腸炎]
  • 突然の高熱、体がだるい、あおあざができる、めまい[骨髄機能抑制(白血球減少、貧血、血小板減少など)]
  • じんま疹、息苦しい、ふらつき、めまい[ショック、アナフィラキシー]
  • 歩行時のふらつき、口のもつれ、動作が鈍くなる[白質脳症]
  • 息切れ、疲れやすい、むくみ[うっ血性心不全]
  • しめ付けられるような胸の痛み、冷汗が出る、左腕の痛み[心筋梗塞、安静狭心症]
  • 尿量がへる、むくみ、体がだるい[急性腎障害]
  • 咳、息苦しい、発熱[間質性肺炎]
  • 体がだるい、食欲不振、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、意識の低下[肝機能障害、黄疸、肝不全、肝・胆道障害(胆嚢炎、胆管壊死、肝実質障害など)]
  • 吐いた物に血が混じる(赤色〜茶褐色ときに黒色)、腹痛、黒い便が出る[消化管潰瘍]
  • 飲食時の口内の痛み、物が飲み込みにくい、口内の傷・腫れ[重症な口内炎]
  • 吐き気、激しい上腹部の痛み、背中の痛み[急性膵炎]
  • 吐き気、けいれん、意識の低下[高アンモニア血症]
  • 手足の皮膚の赤み、水ぶくれ、手のひらや足の裏の感覚が鈍くなったり過敏になる[手足症候群]
  • 臭いが弱い、もしくはわからない[嗅覚障害、嗅覚脱失]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。