くすりのしおり

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ブリプラチン注10mg
 主成分:
シスプラチン(Cisplatin)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞が分裂する段階において阻害し、がん細胞を死滅させます。
通常、睾丸腫瘍、膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍、前立腺癌、卵巣癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、食道癌、子宮頸癌、神経芽細胞腫、胃癌、小細胞肺癌、骨肉腫、胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)、悪性胸膜中皮腫、胆道癌、悪性骨腫瘍、子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学療法)、再発・難治性悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍(横紋筋肉腫、神経芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、髄芽腫など)に使用されます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎臓や肝臓の機能が低下している。白血球など血液の検査値が低い。熱がある。水ぼうそうにかかっている。
  • 妊娠または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 睾丸腫瘍、膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍、前立腺癌:通常、1日1回5日間毎日点滴で静脈から注射して2週間休むという方法を繰り返します。
    卵巣癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    頭頸部癌:通常、1日1回5日間毎日点滴で静脈から注射して2週間休むという方法を繰り返します。
    非小細胞肺癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    食道癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    子宮頸癌:通常、1日1回5日間毎日点滴で静脈から注射して2週間休むという方法を繰り返します。
    神経芽細胞腫、胃癌、小細胞肺癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    骨肉腫:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    胚細胞腫瘍:通常、1日1回5日間毎日点滴で静脈から注射して2週間休むという方法を繰り返します。
    悪性胸膜中皮腫:通常、1日1回点滴で静脈から注射して20日間休むという方法を繰り返します。
    胆道癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して1週間休む方法を2回続けた後に1週間休むという方法を繰り返します。
    悪性骨腫瘍:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    子宮体癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    再発・難治性悪性リンパ腫:通常、1日間持続で静脈から注射して、少なくとも20日間休薬するという方法を繰り返します。または4日間連続持続で静脈から注射して、少なくとも17日間休薬するという方法を繰り返します。
    小児悪性固形腫瘍(横紋筋肉腫、神経芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、髄芽腫など):通常、1日1回点滴で静脈から注射して3週間休むという方法を繰り返します。
    尿路上皮癌:通常、1日1回点滴で静脈から注射して4週毎に繰り返します。
  • 効果を見ながら長期間使用する場合があります。また、スケジュールは、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なります。具体的には、担当の医師にお聞きください。
  • 腎臓を保護するため、この注射をする前と後に点滴で水分補給を行います。
    吐き気を防止するため、あらかじめ吐き気止めの薬を使用する場合があります。

生活上の注意

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、嘔気・嘔吐、食欲不振、下痢、口内炎、末梢神経障害、脱毛、全身倦怠感、貧血、発熱、発疹、ほてりなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 尿の出が悪くなる、血尿が出る[急性腎不全]
  • 発熱、悪寒、咳、鼻水が出る、めまい、貧血、出血しやすい、血が止まりにくい[汎血球減少などの骨髄抑制]
  • 唇や爪などが青紫色になる、胸や息が苦しくなる、急に気分が悪くなる[ショック、アナフィラキシー様症状]
  • 高い音が聞こえにくい、耳鳴りがする[聴力低下・難聴、耳鳴]
  • 視力が低下する[うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲]
  • 意識の低下、手足のしびれ[脳梗塞、一過性脳虚血発作]
  • 出血しやすい、尿の出が悪くなる、皮膚に紫色の斑点ができる[溶血性尿毒症症候群]
  • 動悸、息切れ、胸が痛い、苦しい[心筋梗塞、狭心症、うっ血性心不全、不整脈]
  • 皮膚や白目が黄色くなる、めまいがする[溶血性貧血]
  • 発熱、咳、胸や息が苦しくなる[間質性肺炎]
  • 尿の出が悪くなる、痙攣、意識障害[抗利尿ホルモン不適合分泌症候群]
  • 黄疸が出る[劇症肝炎、肝機能障害、黄疸]
  • 激しい腹痛、下血[消化管出血、消化性潰瘍、消化管穿孔]
  • 上腹部の激痛[急性膵炎]
  • 口渇、多飲、多尿、易疲労感[高血糖、糖尿病の悪化]
  • 手足の筋肉の痛み、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
  • 歩行時にふらつく、舌がもつれる、痙攣、目が見えにくくなる[白質脳症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。