くすりのしおり

内服剤
2016年2月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ジレニアカプセル0.5mg
 主成分:
フィンゴリモド塩酸塩(Fingolimod hydrochloride)
 剤形:
明るい黄色/白色のカプセル剤、長径15.9mm、短径5.8mm
 シート記載:
ジレニア0.5mg

この薬の作用と効果について

リンパ球に作用し、リンパ節などの二次リンパ組織から、自分の神経を攻撃する自己反応性T細胞を含むリンパ球が出ていくのを抑えることにより、神経の炎症を抑えます。
通常、多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症、第II度以上の房室ブロック、洞不全症候群、虚血性心疾患、うっ血性心不全、心拍数が低い、黄斑浮腫、糖尿病、ブドウ膜炎の既往歴、肝機能障害またはその既往歴がある。水痘・帯状疱疹にかかったことがなく、予防接種を受けていない。
  • 妊娠中、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は1回1カプセル(フィンゴリモドとして0.5mg)を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 最初に飲む前と最初に飲んでから6時間後に心電図が測定されます。また最初に飲んでから24時間は、心拍数、血圧が測定され、心電図が連続的に観察されることがあります。徐脈性不整脈の症状(浮動性めまい、疲労、動悸など)があらわれたら、すぐに医師に相談してください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。飲むのを止めて、再び飲み始める場合は、医師に相談してください。

生活上の注意

  • 重篤な感染症があらわれることがあります。感染症状(発熱、けん怠感など)があらわれた場合には、ただちに医師に連絡してください。使用を止めた後も長期間効果が持続(最長で2ヵ月間)することがありますので、その間も感染症の発現に注意してください。
  • 使用初期に、めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、車の運転など危険を伴う機械の操作を行う時は注意してください。
  • 生ワクチンを接種すると発症するおそれがありますので、生ワクチンを接種しないでください。予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。
  • この薬を飲んでいるあいだは、妊娠しないように注意してください。また、最後に服用した後2ヵ月間は、妊娠しないように注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、鼻咽頭炎、徐脈、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • けん怠感、発熱[感染症]
  • 浮動性めまい、疲労、動悸[徐脈性不整脈(徐脈、房室ブロックなど)]
  • 霧視、視力の低下[黄斑浮腫]
  • 全身のリンパ節の腫れ、発熱、体重減少[悪性リンパ腫]
  • 意識障害、けいれん、視力障害[可逆性後白質脳症症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気、凍結を避けて25℃以下で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については、受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。