くすりのしおり

内服剤
2018年4月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
クロザリル錠100mg
 主成分:
クロザピン(Clozapine)
 剤形:
黄色の錠剤、直径10.0mm、厚さ3.85mm
 シート記載:
クロザリル100mg、CLOZARIL100mg、CLOZARIL 100

この薬の作用と効果について

脳内のドパミン受容体などに作用し、神経バランスを整え、緊張感やイライラする症状を改善し、気分を安定させ、気力が低下している、物事に関心がもてないなどの状態を改善します。
通常、これまでの治療に抵抗性を示した統合失調症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)*規定を遵守できない、CPMS血液検査中止基準でこの薬を中止したことがある、無顆粒球症または好中球減少症の既往歴、骨髄機能障害、放射線療法中、痙攣性疾患、てんかん、アルコールまたは薬物の急性中毒、心疾患、腎障害、肝障害、麻痺性イレウス、糖尿病またはその既往歴がある。
    *CPMS:定期的な血液検査により、この薬の副作用(無顆粒球症など)の早期発見を目的とした手順
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は初日1回主成分として12.5mgを1日1回、2日目は1回25mgを1日1回服用し、3日目以降は1日25mgずつ増量され、原則3週間かけて1日200mgまで増量されます。1日50mgを超える場合は2〜3回に分けて服用します。維持量は1日200〜400mgを2〜3回に分けて服用しますが、症状により適宜増減されます。1回の増量は4日以上間隔をあけ、増量幅は1日100mgを超えず、最大1日6錠(600mg)までとされています。この薬は1錠中に主成分を100mg含みます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 体重が増加することがありますので、食生活などに注意してください。
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないでください。
  • アルコールはこの薬の作用を強め、鎮静、傾眠(ぼんやりする)などが強くでることがありますので注意してください。
  • 喫煙はこの薬の作用を弱くするおそれがあり、この薬を飲んでいるときに喫煙を中止すると、この薬の作用が強くなる可能性がありますので注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、傾眠(ぼんやりする)、吐き気・嘔吐、流涎過多(よだれが多い)、便秘、頻脈、振戦(手足が震える)、体重増加などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、のどの痛み[無顆粒球症、白血球減少症、好中球減少症]
  • 疲労、動悸、呼吸困難[心筋炎、心筋症、心膜炎、心嚢液貯留]
  • 呼吸困難、発熱、胸痛[胸膜炎]
  • 口渇、多飲、意識低下[高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡]
  • 筋肉のこわばり、飲み込みにくい、発熱[悪性症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。