くすりのしおり

内服剤
2017年12月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
タシグナカプセル200mg
 主成分:
ニロチニブ塩酸塩水和物(Nilotinib hydrochloride hydrate)
 剤形:
淡黄色の不透明のカプセル剤、長径21.8mm、短径7.6mm
 シート記載:
タシグナ200mg、Tasigna200mg、NVR TKI

この薬の作用と効果について

チロシンキナーゼの活性を阻害することにより、白血病細胞の増殖を抑える作用があります。
通常、慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心電図に異常がある。
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 成人:通常、成人はニロチニブとして1回400mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に服用します。ただし、初発の慢性期の慢性骨髄性白血病での1回量はニロチニブとして300mgです。なお、症状により適宜減量されます。
    小児:通常、小児は体表面積に合わせてニロチニブとして1回約230mg/m2を食事の1時間以上前または食後2時間以降に1日2回、12時間毎を目安に服用します。なお、症状により適宜減量されます。
    本剤は1カプセル中にニロチニブ200mgを含有する製剤です。いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 食後に服用するとこの薬が吸収されやすくなり、副作用が強くでる可能性があるため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けてください。
  • 飲み忘れた場合は、気づいてもすぐに服用せず、次回の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 指示された検査日は必ず守ってください。また、定期的に体重を測り、異常な増加がみられた場合には、医師に連絡してください。
  • グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、この薬の血中濃度が上昇し作用が強く出ることがあるので、避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むと、この薬の血中濃度が低下し作用が弱くなることがあるので、避けてください。
  • めまい、目のかすみ、視力低下が起こることがありますので、このような場合には、高所での作業、自動車の運転や危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 妊娠が可能な場合、動物実験で胎児毒性が認められたとの報告があるので、この薬を使用している間は避妊をするようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、頭痛、吐き気、嘔吐、貧血、発熱、かゆみ、斑状丘疹状皮疹、脱毛症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 貧血症状、発熱、出血傾向[骨髄抑制]
  • 胸痛、動悸、胸部不快感[QT間隔延長]
  • 胸痛、胸部圧迫感、息苦しい[心筋梗塞、狭心症、心不全]
  • 歩行時に足に痛みを感じてもしばらく休むと痛みがおさまる、しびれ、冷感[末梢動脈閉塞性疾患]
  • 突然認める片側の手足や顔のまひ、言語障害、頭痛[脳梗塞、一過性脳虚血発作]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。