くすりのしおり

外用剤
2012年5月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ニコチネルTTS10
 主成分:
ニコチン(Nicotine)
 剤形:
うすいだいだい色の円形の貼付剤、直径36mm
 シート記載:
CG CWC

この薬の作用と効果について

皮膚から徐々にニコチンを吸収させて、禁煙時に生じるタバコを吸いたいという欲求、いらいら感、集中力低下などの症状をやわらげ、無理なく禁煙に導きます。
通常、心臓や呼吸器などの基礎疾患を持ち、医師から禁煙が必要と診断された禁煙意志の強い喫煙者の禁煙を試みるための補助として用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。非喫煙者、不安定狭心症、心筋梗塞発症後3ヵ月以内、不整脈、経皮的冠動脈形成術直後、冠動脈バイパス術直後、脳血管障害回復初期である。電気的除細動(心臓電気ショック治療)、ジアテルミー(高周波療法)、MRI(磁気共鳴画像法)検査の予定がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、1回1枚を1日1回24時間貼ります。この薬は通常、含有量の異なる薬(ニコチネルTTS30、TTS20)と組み合わせて使用されます。通常の治療スケジュール(最初の4週間はニコチネルTTS30、次の2週間はTTS20、最後の2週間はTTS10)では最後の2週間貼ります。ニコチネルTTSは10週間を超えて使用しません。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 白い内袋をハサミで切って取り出し、貼る場所をよくふいて、ケガや皮膚病のある場所、ベルトのあたるところ、毛の濃い部分をさけて、上腕、腹部、腰の何れか1ヵ所に貼ります。肌にシワができないように伸ばして貼りますが、薬のふちが浮かないように10秒くらい手のひら、指先でしっかり押さえてください。
  • 入浴後に貼る場合は、貼る場所の水分を取り除き、乾燥させてから貼ってください。
  • 1日1回新しい薬に貼り替えますが、貼り替える時には、繰り返し同じ場所に貼らないでください。
  • この薬を切って使用することはできません。
  • 貼り忘れた場合は気がついた時にできるだけ早く貼ってください。以後は医師から指示されたスケジュールにしたがって、使用してください。
  • 誤って多く貼った場合はすぐに剥がして、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で貼るのを止めないでください。

生活上の注意

  • この薬を使用中に喫煙すると、体内に過量のニコチンが取り込まれる可能性があり、頭痛、めまい、吐き気などがあらわれるおそれがありますので、絶対にタバコは吸わないでください。
  • サウナを使うときや、激しい運動をするときには、前もってこの薬をはがしてください。
  • 熱があるときは、この薬からニコチンが吸収されやすくなり過量摂取になるおそれがあります。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、紅斑(皮膚のかぶれ、発赤)、発疹、かゆみ、不眠、一次刺激性の接触皮膚炎(腫脹など)、頭痛、悪夢、異夢(変な夢を見る)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • じん麻疹、呼吸困難、血管浮腫(まぶた・唇・舌が腫れる)[アナフィラキシー様症状]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 絶対に乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。成人喫煙者が耐えられるニコチンの量であっても、幼児には重度の中毒症状を生じ、死亡に至るおそれがあります。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。使用済みの薬であっても、子どもが手にすると危険ですので、粘着面を向かい合わせて折りたたみ、新しい薬を取り出した後の袋に入れて、子供の手の触れない場所に捨ててください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。