くすりのしおり

内服剤
2017年7月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
グリベック錠100mg
 主成分:
イマチニブメシル酸塩(Imatinib mesilate)
 剤形:
くすんだ黄赤色〜濃い黄赤色の錠剤、直径9.2mm、厚さ3.1mm
 シート記載:
グリベック100mg、glivec100mg、NVR SA

この薬の作用と効果について

細胞の増殖に関与するチロシンキナーゼ(Bcr-Abl、KIT、FIP1L1-PDGFRα)の異常な働きを阻害することにより、がん細胞の増殖を抑える作用があります。
通常、慢性骨髄性白血病、KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病、FIP1L1-PDGFRα陽性の好酸球増多症候群または慢性好酸球性白血病の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 慢性骨髄性白血病:通常、成人は慢性期の場合、1回4錠(イマチニブとして400mg)を、移行期・急性期の場合は1回6錠(600mg)をそれぞれ1日1回食後に服用します。血液検査の結果や年齢・症状によって適宜増減されますが、慢性期の場合は1回6錠(600mg)を1日1回まで、移行期・急性期の場合は1回4錠(400mg)を1日2回までそれぞれ増量できます。
    KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍:通常、成人は1回4錠(イマチニブとして400mg)を1日1回食後に服用しますが、年齢・症状によって適宜減量されます。
    フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病:通常、成人は1回6錠(イマチニブとして600mg)を1日1回食後に服用しますが、血液検査の結果や年齢・症状によって適宜減量されます。
    FIP1L1-PDGFRα陽性の好酸球増多症候群または慢性好酸球性白血病:通常、成人は1回1錠(イマチニブとして100mg)を1日1回食後に服用します。症状によって適宜増減されますが、1回4錠(400mg)まで増量できます。
    いずれの場合も必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲むときは食後にコップ1杯(200cc程度)の多めの水またはぬるま湯といっしょに飲んでください。
  • 飲み忘れた場合は、気づいてもすぐに服用せず、次回の服用時に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 指示された検査日は必ず守ってください。また、定期的に体重を測り、異常な増加がみられた場合には、医師に連絡してください。
  • グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、この薬の作用が強く出ることがあるので、避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むと、この薬の作用が弱くなることがあるので、避けてください。
  • めまいや眠気、目のかすみがあらわれることがありますので、高いところでの作業、自動車の運転や危険を伴う機械を操作するときには注意してください。
  • 妊娠が可能な場合、この薬を使用している間は避妊をするようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、嘔気・嘔吐、下痢、食欲不振、発疹、表在性浮腫(顔・まぶた・下肢など)、貧血、けん怠感、筋けいれん、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 貧血症状、発熱、出血傾向[骨髄抑制]
  • 頭痛、意識障害、片麻痺[脳出血、硬膜下出血]
  • 下血・吐血、腹痛、腹部膨満感、貧血[消化管出血、胃前庭部毛細血管拡張症、消化管穿孔、腫瘍出血]
  • 体重増加、胸痛、呼吸困難[重篤な体液貯留]
  • 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎、肺線維症]
  • 顔面蒼白、呼吸困難、意識障害[ショック、アナフィラキシー]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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