薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ドルテグラビルナトリウム(Dolutegravir sodium)
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リルピビリン塩酸塩(Rilpivirine hydrochloride)
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剤形: |
楕円形の帯紅白色の錠剤、長径約14.3mm、短径約7.2mm、厚さ約5.7mm |
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この薬の作用と効果について
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)-1のインテグラーゼ(組込み酵素)および逆転写酵素の活性を阻害して、抗ウイルス作用を示します。 通常、HIV-1感染症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠を1日1回食事中または食直後に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点で食事とともにすぐに服用してください。ただし、次に服用する時間が近い場合は、1回飛ばして次の通常の服用時間に1回分を服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- この薬はHIV感染症の根治療法薬ではありません。薬を飲んでいても、病気が進行する可能性がありますので、身体状況の変化については全て医師に報告してください。
- セイヨウオトギリソウは、この薬の血中濃度を下げる可能性があるので避けてください。
- 鉄剤やカルシウムを含むサプリメントなどは、この薬の吸収をさまたげますので、食事とは別に鉄剤やカルシウムを含むサプリメントなどを摂取する場合、この薬はサプリメントなどの摂取の4時間以上前または6時間以上後に飲んでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、腹部膨満、頭痛、疲労、鼓腸、下痢、浮動性めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発疹、発熱、リンパ節の腫れ[薬剤性過敏症症候群]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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