薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
エゼチミブ/アトルバスタチンカルシウム水和物(Ezetimibe/Atorvastatin calcium hydrate)
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剤形: |
白色の長円形の錠剤、長径12.7mm、短径5.1mm、厚さ4.5mm |
シート記載: |
(表)アトーゼット配合錠LD、353(裏)ATOZET LD、アトーゼット配合錠LD |
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この薬の作用と効果について
小腸壁細胞にあるタンパク質を介してコレステロールおよび植物ステロールの吸収を阻害する作用と、肝臓のコレステロール合成を阻害する作用により、血液中のコレステロールを低下させる効果のある合剤です。 通常、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、腎障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠を1日1回食後に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついたとき、寝る前までにできるだけ早く1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- グレープフルーツジュースによって、この薬の作用が強くなることがありますので、一緒に飲むことは避けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、腹部膨満、便秘、胃炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 筋肉の痛み、手足のこわばり、赤褐色尿[横紋筋融解症、ミオパシー、免疫介在性壊死性ミオパチー]
- 吐き気・嘔吐、からだがだるい、皮膚や白目が黄色くなる[劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸]
- のどの痛み、動悸・息切れ、鼻血・歯ぐき・皮下の出血[無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症]
- 発熱、食欲不振、赤い発疹[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
- のどの渇き、尿の量が増える、からだがだるい[高血糖、糖尿病]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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