薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
クロルジアゼポキシド(Chlorodiazepoxide)
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剤形: |
白色〜帯黄白色の錠剤、直径7.5mm、厚さ4.1mm |
シート記載: |
(表)108 10、(裏)10mgコントール |
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この薬の作用と効果について
不安や緊張などをしずめるベンゾジアゼピン系の薬です。 通常、不安・緊張・抑うつなどの治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。緑内障、重症筋無力症、心臓疾患、肝障害、腎障害、脳に障害がある、衰弱している、呼吸器疾患
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日2〜6錠(主成分として20〜60mg)を2〜3回に分けて服用します。小児は1日1〜2錠(10〜20mg)を2〜4回に分けて服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が4時間以内の場合は、飲まないでおき、次に飲む時間から飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眠気・注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、車の運転など危険をともなう機械の操作などは避けてください。
- 飲酒により作用が強くあらわれることがありますので、服用中の飲酒はひかえてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、眠気、ふらつき、めまい、歩行失調、頭痛、多幸症(現実ばなれした幸福感)、血圧低下、吐き気、便秘、口渇、発疹、倦怠感、脱力感、黄疸、光線過敏症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- けいれん・ふるえが起こる、不眠・不安になる、幻覚・妄想が起こる[大量連用による薬物依存、離脱症状]
- 興奮する、錯乱する[刺激興奮、錯乱]
- 息苦しい[呼吸抑制]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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医療担当者記入欄
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