薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
アモキシシリン水和物(Amoxicillin hydrate)
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剤形: |
頭部・胴部ともに白色のカプセル剤、長径18.8mm、短径6.3mm |
シート記載: |
(表)640 250、(裏)アモリン250 |
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この薬の作用と効果について
細菌などの増殖を阻害することにより、殺菌作用を示します。 感染症の治療に用いるペニシリン系の抗生物質です。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など種々の感染症の治療に使用されます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。伝染性単核症、気管支喘息、両親や兄弟に気管支喘息や発疹などが出たことがある、腎臓疾患、十分な食事を摂取していない。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1カプセル〔主成分として250mg(力価)〕を1日3〜4回服用します。小児は1日主成分として20〜40mg(力価)/kgを3〜4回に分けて服用しますが、1日量として最大90mg(力価)/kgまでとされています。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1カプセル中に主成分250mg(力価)を含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気が付いたときに1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで3時間程度あけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発熱、発疹、かゆみ、下痢、吐き気、食欲不振、口内炎、大腸炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 気分が悪い、発汗、息苦しい、発疹[ショック、アナフィラキシー]
- 発熱、頭痛、関節痛、皮膚・眼・口内に発疹ができる・赤くなる、皮膚の緊張感・灼熱感・疼痛[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、多型紅斑、紅皮症]
- 尿量が減る、顔や手足がむくむ、熱が出る[急性腎不全]
- 発熱、のどが痛い、体がだるい[顆粒球減少]
- 腹痛、頻回の下痢、血便[偽膜性大腸炎]
- 皮膚や白目が黄色くなる、体がだるい、食欲不振[肝機能障害、黄疸]
- 発熱、から咳、息苦しい[間質性肺炎、好酸球性肺炎]
- 項部硬直、発熱、頭痛、吐き気・嘔吐[無菌性髄膜炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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