薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
アイリーア硝子体内注射液40mg/mL[糖尿病黄斑浮腫] |
主成分: |
アフリベルセプト(遺伝子組換え)(Aflibercept (genetical recombination))
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この薬の作用と効果について
網膜の血管からの血液成分の漏れに関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)を阻害することにより、血管から漏れ出す量を減らして黄斑浮腫を改善し、その結果低下していた視力を改善させます。 通常、糖尿病黄斑浮腫の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。眼または眼周囲に感染、あるいは感染の疑い、眼内の炎症、緑内障、高眼圧症がある。脳卒中または一過性脳虚血発作の既往歴がある。コンタクトレンズを使っている。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、最初は1ヵ月ごとに1回、連続5ヵ月(計5回)、眼球内(硝子体内)に注射し、その後は、2ヵ月ごとに1回注射します。なお、注射の間隔は症状や効果を見ながら決めますが、少なくとも1ヵ月以上の間隔をあけます。
- 効果を見ながら長期間使用する場合があります。
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生活上の注意
- 注射後、一時的に目がかすむことがありますので、症状が回復するまでは、機械類の操作や自動車などの運転は行わないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、結膜出血、眼痛、硝子体浮遊物(黒い虫のようなものが動いて見える)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。
- 目の痛みや熱感、充血の悪化、飛蚊症(黒い虫のようなものが動いて見える)[眼内炎、眼圧上昇、硝子体はく離などの眼障害]
- 意識低下、片側の麻痺、しゃべりにくい[脳卒中]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
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