くすりのしおり

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
シクレスト舌下錠10mg
 主成分:
アセナピンマレイン酸塩(Asenapine maleate)
 剤形:
白色〜灰白色の錠剤、直径約12mm、厚さ約3mm
 シート記載:
シクレスト舌下錠10mg

この薬の作用と効果について

脳内のドパミン受容体、セロトニン受容体、アドレナリン受容体およびヒスタミン受容体に作用し、妄想、幻覚などの症状や、やる気が出ないなどの症状、不安、抑うつ症状を改善します。
通常、統合失調症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある、心・血管疾患、脳血管障害、低血圧、てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの既往歴がある、不整脈の既往歴がある、自殺企図の既往および自殺念慮がある、糖尿病またはその既往歴がある、糖尿病の家族歴、高血糖、肥満などの糖尿病の危険因子がある、パーキンソン病またはレビー小体型認知症がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は1回アセナピンとして5mgを1日2回から舌下服用が開始されます。なお、維持用量は1回5mgを1日2回、最高用量は1回1錠(10mg)を1日2回までとしますが、年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中にアセナピンとして10mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 吸湿性であるため、使用直前に乾いた手でブリスターシートから取り出してください。
  • ブリスターシートから取り出す際には、裏面のシートを剥がした後、錠剤をゆっくりつまんで取り出してください。この薬は他の錠剤と比べて柔らかく、割れることがあるのでシートを剥がさずに押し出したり、シートを切ったり、破ったりしないでください。また、欠けや割れが生じた場合でも、全量を服用してください。
  • シートから取り出したらすぐ舌の下に置き、溶かしてください。舌の下で溶けて効果を発揮しますので、飲み込まないでください。
  • 水なしで服用し、服用後10分間は、歯みがき、うがい、飲食をしないでください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険をともなう機械の操作は避けてください。
  • アルコールは薬の作用を強めることがありますので、注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、傾眠、口の感覚鈍麻、アカシジア(じっとしていられない)、錐体外路障害(筋肉のこわばり、手足のふるえなど)、体重増加、浮動性めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、動かずだまっている、筋肉のこわばり[悪性症候群]
  • 口周部の不随意運動[遅発性ジスキネジア]
  • 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害]
  • 息苦しい、蕁麻疹、意識がもうろうとする[ショック、アナフィラキシー]
  • 舌の腫れ、のどの腫れ[舌腫脹、咽頭浮腫]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 吸湿性を有するため、ブリスターシートのまま保管してください。
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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