くすりのしおり

外用剤
2016年4月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ベンテイビス吸入液10μg
 主成分:
イロプロスト(Iloprost)
 剤形:
無色〜微黄色の澄明な吸入用液剤(ガラスアンプル入り)
 シート記載:

この薬の作用と効果について

吸入によって肺から直接肺動脈に作用して血管を広げることで肺動脈の血圧を下げ、肺の血流を増やし、体内への酸素供給を改善して呼吸を楽にします。また、肺の血管内で血液が固まりにくくすることにより、血液の流れをよくします。
通常、肺動脈性肺高血圧症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。出血しやすい、または出血がある(消化管潰瘍の治療中など)。肺静脈閉塞性疾患がある。心機能障害がある。過去6ヶ月以内に心筋梗塞を発症した。過去3か月以内に脳血管障害を発症した。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は、初回は1回主成分として2.5μgをネブライザを用いて吸入します。問題がなければ2回目以降は1回5.0μgに増量され、1日6〜9回吸入します。吸入と吸入の間隔は、2時間以上あけるようにしてください。
    あなたの状態によっては、1回2.5μgに減量することもあります。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • この薬は専用のネブライザ(I-nebADDネブライザ)を用いて吸入します。決して飲んだり、注射したりしないでください。
  • 毎回の吸入ごとに新しいアンプルの薬液の全量をネブライザに入れてください。吸入後、ネブライザに内に残った薬液は捨ててください。
  • 吸入し忘れた場合は、気が付いたらすぐに1回分を吸入してください。その後は、2時間以上はあけてから次の吸入をしてください。2回分を一度に吸入してはいけません。
  • 誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で使用するのを止めないでください。

生活上の注意

  • めまいがあらわれることがありますので、高所での作業や自動車や機械の運転操作をする場合には十分注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、頭痛、空せき、低血圧、めまい、潮紅(ほてり)、腹部不快感、咽喉刺激感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 突然の頭痛、吐き気、嘔気、喀血[出血]
  • 発作的な息切れ、喘鳴(ヒューヒュー音)[気管支痙攣]
  • 立ちくらみ、めまい、気を失う[過度の血圧低下、失神]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、出血が止まりにくい[血小板減少]
  • 胸がどきどきする[頻脈]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて室温(1〜30℃)で保管してください。
  • 薬が余った場合は、受け取った医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。