薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
オルメサルタン メドキソミル(Olmesartan medoxomil)
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剤形: |
白色〜微黄白色の錠剤、直径6.1mm、厚さ約3.0mm |
シート記載: |
オルメテックOD10mg、OD10、Olmetec OD10mg、高血圧症のお薬です、口腔内崩壊錠 |
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この薬の作用と効果について
アンジオテンシンIIタイプ1受容体に選択的に作用して、アンジオテンシンIIの結合を競合的に阻害して、血圧を低下させます。 通常、高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1〜2錠(主成分として10〜20mg)を1日1回服用します。1日1/2〜1錠(5〜10mg)から服用が開始され、年齢・症状により適宜増減されますが、1日最大量は4錠(40mg)までとされています。必ず指示された服用方法に従ってください。
- この薬は、舌の上にのせて唾液を含ませると溶けるため、水なしで飲むことができます。また、水で飲むこともできます。
寝たままの状態では、水なしで飲まないでください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 血圧が下がることによって、めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、高所での作業、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作には注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、そう痒、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、まぶた・唇・舌の腫れ、蕁麻疹[血管浮腫]
- 尿量減少、むくみ、頭痛[腎不全]
- 手足や唇のしびれ、筋力の減退、手足の麻痺[高カリウム血症]
- 冷感、嘔吐、意識がなくなる[ショック、失神、意識消失]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血[血小板減少]
- 発汗、動悸、脱力感[低血糖]
- 筋肉の痛み、力がぬける、赤褐色の尿[横紋筋融解症]
- そう痒感、全身発赤、血圧低下[アナフィラキシー]
- 吐き気、激しい腹痛、水のような便[重度の下痢]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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